日が暮れてウキが見えなくなる位まで頑張ったが、結果を出す事が出来なかった。結果が出ないまでも、明日へと繋がるヒントになるものでもと思ったが、それさえ掴めなかった。
天気予報では、今晩から雨。その雨に好転を期待して、今日のところはこれで切り上げ、明日に期待する事にした。夕食を済ませ、ホットコーヒーを飲みながらまどろんでいると、今回釣行で唯一のネタを提供してくれた“黒シャツさん”がナイターを終えて戻って来られた。
雨が降り出す前に帰ります。
休憩せずに、今からすぐですか、大丈夫ですか?気を付けて帰って下さいよ!
余裕、余裕!これでも飲んで明日また頑張って下さいよ!
と言って、栄養ドリンクを私に手渡すと、尺半を釣ったヘラ師さんは、ほんとに余裕で帰って行かれた。氏の尺半がなかったら、また、ヘラの画像が1枚もない日記となるところだった。
車内に施した手作り簡易ベッドに体を収めると、予報通り雨が降って来た。車体に打ち付けるその音が、かなりしっかり降っている様子を伺わせる。
一夜明けた2日目の朝も、雨は降り続いていた。雨具で身を固め湖面をみつめたが、期待した生命感の復活は、残念ながら感じられなかった。
ポイントに戻ると、
“何と言う事でしょう!”あれだけ雨が降ったというのに、さらに減水しているではありませんか!釣り台の前足に取り付けているステップの位置が、昨日スタート時点では水面ギリギリにあったのに、昨日夕方の時点では水面より2〜3センチ高くなり、今またさらに高くなっているのです。
こりゃ、あかんわ!
昨日は、ジャミの悪戯があったが、今日はそれすらない。
『うーん、どうしたもんか?』『このまま続けていても、何も変わらないやろな…』『昼めしでも食って、一人作戦会議とするか…』
昼食後、
『じっとしていてもしょうがない、とりあえず道具を片付け、いつでも帰れる様にしよう。』そして逆転の発想というか、『こんな機会はめったにない、旭川ダムのポイントを見て回ろう。そして、よほどもじっている場所でもあれば、竿を出せばいいし、そうでなけばそのまま帰ろう。』
という訳で…旭川ダムポイントツアー!
まずは曽母谷

このポイントの巨ベラ師さんは、昨秋、栃原で一度お会いした事のある方だった。向こうも覚えておいでで、嬉しかった。そして、今年も早々に50上をGETされたそうで、今年の釣況やポイントの事や、惜しげも無く教えてくださる。お年の頃は、60代後半〜70代前半でしょうか?道具の扱い方、話し方、知識・経験…私もこんな風になりたい。
次に小森

奥の川筋にお一人おられました。

地元のお店。工芸品や食料品を販売しておられました。カッパを着て濡れていたので、中に入るのは遠慮しました。
そして下谷口(栃原は経験済なので飛ばしました)

もう少し減水すると、ポイントがあるみたいです。
それから、ダムサイト

旭川ダムはでかい。山田ダム10個分!

いい感じに撮れた。

なんで、休憩の方が一泊より高いんや?
さらに、小谷〜ジャリ場

ここら辺が、小谷ワンドになるのかな?

ここは、釣りビジョンのバス番組で良く出て来るボート降ろし場でした。

プール。釣れるんでしょうか?

ここも少し減水した方が良さそうです。
ジャリ場に到着した頃には、すっかり雨は止んだ。あちこち見て回ったが、結論はダム全体が“本日休業”。しかし、このツアーのおかげで、私の心は少し満たされ、“旭川の傷心”は“旭川の哀愁”に変わった。
カミさんに帰るコールを入れて、一路落合インターに向かった。
次回、うちのカミさんがねぇー(旭川ダム遠征:それでも楽しむ編)に続く…

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