8日、高山ダムに釣行。ボウズで帰って来ました。
先週の高山釣行の際は段取り悪く、その日唯一の早朝時合いを逃す格好となった。その為、今回はそのリベンジを果たしたく、他のフィールドを観察する事もせず、前回と同じ“龍王ワンド”に直行した。
夜が明ける前に、電子ケミを点灯させ、釣りスタート。日の出と共に活発なモジリが出始めた。だが、早朝地合いは時合いとはならず、思惑通りの展開とはならなかった。
去年から今年にかけて、高山の常連さん達から得た情報では、この“龍王ワンド”は@16〜18尺の長めの竿で、オダ際の1〜2本の宙を狙う。A一番の時合いはナイターで、次に夕刻と、午前11時頃。という事だった。
という訳で、勝負はまだまだこれからと思っていたのだが…。
そこへ、漁協の方が集金に来られ、年券を購入。すると、『もう釣られましたか?しばらくやってダメだったら、“治田”の方に場所替わりされた方がいいかもしれませんね、“治田”の方はハタいているそうです…』。
「な・な・な、なんと!やらかしてもうたぁー!、やっぱ、他も見て回らなあかんかったなぁー!」
「今から行っても、ポイント空いてないやろなー」と思いつつも、行かない訳にはいかなかった。“治田”に到着すると、すでに何人もの釣り人が竿を出していたが、お目当てのポイントは空いていた。
竹藪下の鉄パイプ下手のポイントに釣り座を構え、エサを打ち始めたの時、スマホはすでに9時半を表示していた。
情報通り小規模ながら、あちらこちらでハタいている。ポイントには、すでに竹枠が設置されていた。だが、自分の竿出ししたい方向とはずれている。釣友に、『鉄パイプとほぼ平行に、竿出しすれば、かけあがりを狙う事になるが、真正面を向くとドン深になるよ。』とアドバイスを受けていたからだ。実際、床を計ると10尺チョウチンで底が取れない。
「まあ、えぇかぁー」と、そのまま釣り台を据えたのだが、しばらくエサを打っても変化なし。「この頑丈に作ってある竹枠を、今から作り直すのも、めんどくさいなぁー…」かといって、このまま続けても先が見えている。
そこで、鉄パイプ上手に場所移動。ここもすでに竹枠が組んであったが、こちらは、1本半で底が取れるちょうどいい深さで、周囲のハタキも数が多い。
こんなに、短時間に何度も場所移動する事になろうとは…。しかし特に春は、場所と竿出しの方向と竿の長さで、結果が大きく左右させられる。
時刻は、10時半。やっと、落ち着いて釣りが出来る。しかし昼過ぎまでやっても、何ら変化ナッシー。「竿の長さ、があかんのかぁー…」竹枠いっぱいの10尺を振っていたが、8尺に変えてみる。
夕刻が近づき、ヌートリアが出て来た。笹の枝か?木の芽か?何かを一所懸命かじっている。彼?彼女?と何度か目が合ったが、むこうは、一向に気にする様子がない。
『どんな風に現れたん?』
『そりゃぁー、ぬーっとりゃん…』
けたたましいダムのサイレンの音にも、動じる様子がない。
『私を見てないで、ウキをみたら?』
『ハイハイ』
そのウキは、数回サワリがあって、1度だけ小さなアタリがあっただけ。
こんなに、ヘラブナの気配がいっぱいあるのに…、何がいけないの?
『そりゃ、肩から先でしょう』
『まだ、おったんか!そういや、お前は夜行性やったな?』
『お前も、ナイターせい!』
翌日の天気予報は、かなり悪い。朝から雨が降り、気温は今日より、10度も低いと言う。雨が降るのは濁りが入っていかもしれないが、寒いのは「イヤだ!」。
21時まで頑張ったが、ダメよ、ダメ・ダメ。
『古っうー!』
『ほんに、ほんに』
また来たらえーやん!

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