3月20日21日、高山ダム(治田)に釣行し、ボウズでした。
今回も2日間の釣行、しかし、20日(月曜)は春分の日で、世間様の連休と重なる。ポイントは沢山あるので、心配してはいなかったが、はたして駐車スペースがあるかどうかが、不安であった。
だが、その心配は無用だった。さすがに、人気ポイントこそ埋まってはいたが、向山橋を渡った場所が空いており、そこに車を停める事が出来た。さあ、あとは釣り座の選択だ。ダムの特にこの時期は、場所選びでその釣果が大きく左右される。実績ポイントに、入れたかどうかというより、その日の状況に合った場所を、選択出来たかどうかが問題なのでは?と個人的には考えている。
今日は、ハタキのはしりどころか、モジリさえあまりない。「そりゃあー、駐車スペースも空いてて、不思議じゃないよ!」「さて、何処にしようかな?」明日の雨の事も考えて、向山橋から下手へ、3番目のポイントに入った。
竿は、13尺を選択。この場所には、以前にも入釣した経験がある。思った通り床計りをすると、1本程で底が取れ、ウキの立つ位置から少し手前は、急に30センチ程浅くなる。自分としては、この段差のちょい先が狙い目だ。ウキ1本分、底を切っているので、ウキ下は約90センチとなった。
全ての準備が整い、出来たばかりのエサを馴染ませる時間を利用して、対岸の“東住吉の匠”に電話をしてみる。ナイターや昼間の釣況を尋ねてみたかった。すると「昼間なんか釣れへんて、時合いがあるのはナイターだけや、コーヒーでも飲みおいでや…」
少しお邪魔して、釣り座に戻った。すると、2投目にして、ウキが立った直後に、なじむのを邪魔する様なサワリ。これは期待してもいいのか?しかし慌てずに、エサ落ち目盛が見え出すまで待って打ち返した。3投目、今度は素直になじむ。トップは全6節ある。5節目にエサ落ちを取ったウキがなじみ切ると、2節残す。少しエサ溶けして、3節目が出たところだった。力強く2節沈むアタリ。間髪いれずに合わす。だが、乗らない。
「あのアタリで乗らんかぁー…、なんでやねん!」
「ヘラじゃなかったんかなぁー…?」
「あのアタリをもう一度!」そう念じて続けるも、その後は、全く何事も起らなかった。ナイターでも、それは同じだった。「場所の選択を間違えたのか?」今晩からの雨に期待して、早めに21時半頃ナイターを切り上げた。雨に備えるのと場所移動も視野に入れて、釣台だけを残して道具を片付けた。翌朝の状況次第で判断するつもりだった。
ところで、前回のブログで報告した、あの靴の持ち主は、取りに戻って来たのだろうか?あるいは、別人が持ち帰ったのか?同じ場所には、それはもうなかった。
今回は、釣り座の横に麦わら帽子が、置き去りにされていた。「まさか、同じ人の忘れ物じゃないだろうな?仮にそうだとしたら、靴を取りに来て、帽子を忘れていったという事か?」ウキを見つめながら、勝手な想像をめぐらしていた。
麦わら帽子と言えば、夏の風物詩だと思うが、その季節外れの物が、そこにある事がおかしかった。また、それを被って、釣りをしている釣り人の姿を想像すると、なおさらであった。
また藪の中に、ちょこんと置かれた?そのたたずまいは、ある映画の1シーンを思い出させるのであった。
さて、ナイターを終えた後は、いつものルーティーン。車中で食事を摂りながら“コロンボ”を見ていると、23時頃から雨が降って来た。結構しっかり降っている、待ちに待った“期待の雨”だ、淡い期待を胸に床に就いた。
3時半頃、目が覚めた。もう一度、寝るか迷ったが、とりあえず様子を見てみようと車外に出て、橋の上から見渡してみた。どこにも、ハタキどころかモジリさえない。期待外れの結果だった。
自分のポイントに戻り、しばらく考えた後、移動を決断。雨の中、竹藪側の最下手“パイプ”のポイントに釣り台を据え、車中で、うとうとしながら、夜明けを待った。
夜が明けると、徐々に釣り人の数が増えて来た。皆、この雨に期待しての出撃であろう。竹藪側のポイントは、ほぼ埋まった。
今日、入釣したポイントは、ハタキの為に上がって来るヘラの通り道の入り口とされている。かけ上がりになる辺りを、10尺2本弱のタナで、草の面の少し上を狙ってみた。
エサボウル1杯目の半分を使い切らない内に、ウキの黒節がピクピクと2〜3回上下する動きがあった。「何かおる…。ジャミかな?」その後も、エサ落ちまでじっくり待って、打ち返すが、何も起らない。
昼休憩の折、「どうですか?」釣り人達がそれぞれに声を掛け合うのだが、その答えはいずれも「あかんねー、雨で期待しとったんですけどねぇー…」「今晩か?明日からかなぁー…」
「もう1日やりたかったなあー、休みが1日ずれてたらなー、こればっかりはなー」ボヤキまくって、16時頃、帰路についた。
帰宅してから、自身の釣行記録を読み返し、去年のデータと比較してみた。まず、去年の1回目のハタキは、3月8日だったが、今年はまだ…。それともう一つ分かったのは…
水温が低いのかなぁー…
釣れない理由を証明してみたところでね、釣り師なら、釣って“巨ベラ”がいる事を証明してみろってかー?
今日の一曲
また来たらえーやん!

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