3月1日、2日、高山ダムに釣行。2017年初釣りは、ボウズに終わりました。
ここ4年ほど続けている、春の高山詣で。この場所この時期に限って言えば、403が自分の過去最大サイズ。5年目となる今年は、少なくとも記録更新、あわよくば尺半GETと行きたいところです。
去年11月24日に納竿して以来の出陣。充分な準備期間があったものの、重い腰はなかなか上がらず、前日になっての準備開始。何か見落としがありはしないか?一抹の不安があったが、それは後で現実の物となりました。
夜明けとほぼ同時に、到着。約1時間ほどかけて、治田エリアを歩き回る。例年であれば、おもだったポイントには、ゴミ除けの竹枠がすでに組んであるのだが、今年はその数が少ない。釣り人も、この時点では自分以外には、竹藪下に2人いるだけ。
まだ、早いのかなぁー?少ないながらも、もじりがあって、陽当たりのよい工場下に釣り座を構える事にした。
12尺で、2本弱で底が取れる。初め、底から15〜30センチ程切ったタナでエサ打ちしていたが、流を嫌って床に変えた。もし、気配が出て来たら、タナを上げてエサを食い易くしてやればいいという考えで。
昼前後になって、人の出入りが活発になって来た。釣りをしに来た人、様子を見に来た人、集金に来られた方。その中に、mixi仲間の“茨木のSさん”と、南風さんの掲示板でお名前を拝見する“〇村さん”の姿があった。Sさんとは、何年振りかの再会であったが、変わらぬ風貌で、輝く澄んだ瞳が印象的だ。〇村さんは、1月から、5回ほど高山に通われているそうで、ここ最近の情報を伺う事が出来た。
床休めを兼ねた小休止を挟んで、釣座に戻った。休憩に入る前の状況は、なじみのスピードが少し遅くなったり、なじみの途中や、なじみ切る直前につっかえたりしていた。なんか居るなという感じ。だが、それ以上に発展しない。タナを上げてみる事も、考えてはみたが、どうせハスかなんかやろうから、一息入れようと・・・。
床休め後の第一投。ウキは、すんなりなじんだ。気配は、無くなった様だった。ここ数年で、壊したり、無くした道具類を、修理したり、新調したりした後の、今日は最初の釣行。春の日差しを体いっぱいに浴びながら、背後にウグイスの声を聞き、満たされた気持ちでの、一振り一振り。
大事に道具を使いたいという気持ちは充分にあった。今日の様に、障害物の多い場所での釣りでは、上バリは釣りバリを使わず、ビーズ通しを使う。これだと、ボサに掛かっても伸びて脱出が可能。アユ用の鼻環を使ったり、上バリだけ切れる様に細ハリスを使われる方もある。
それともう一つは、並継竿の抜け防止の為、継ぎ部分をバンドエイドで補強するという事です。(茶色のテープの部分だけ切り取って巻きます)が、その肝心なバンドエイドを持って来るのを忘れました。慌てて準備したつけが、回って来ました。
あーのんびり気分!まあ釣れへんやろ、スマホでも見てみるか…エサの付いた仕掛けは、床休めの後の第一投で投入されたままです。右手は直ぐに竿に戻すつもりではいましたが、一瞬の隙を突かれて、竿がギュン!手尻が元受けにつっかえた瞬間、右手でホールド。最初の締め込みをかわし、体制の立て直しを図ろうとするものの、2度目の締め込みには耐えられず、竿を立てる事が出来ず。穂先を抜かれてしまった。
あーなんてこった、パンナコッタ!
しまった、しまった、島倉千代子!
もーう、ハラタツノリー!
ゆうてる場合か!
あー情けない!自己嫌悪に落ち込んでしまう…
茫然と湖面を見つめ、しばらく時間が経過。少しだけ気を取り直し、13尺に変更。穂先と同時にウキもロスト。この時期用に持っていた6本の山口作も、残り1本になってしまった。が、その1本は長尺用。そこで、大御所作を登場させる。すると、使っていた山口作とほぼ同じシズ乗りと大きさ。うん、これならいける。
すると“山さん”から、釣況確認の電話。事情を説明すると、励ましの言葉を貰った。「うーん、頑張らねば…」しかし、時すでに遅し、2度目のチャンスが回って来る事はなかった。
〇村さんの話では、22時頃から、もじり出すという事だったが、ナイターをするには、もう気力も体力も残っていなかった。
翌日、前日の夕方から降り始めた雨が、昼近くまで続いた。濁りが入って良くなるかなと思いきや、小雨だった所為か、かえって透明度が増し、当てが外れた。
しかし、天候が回復し、また穏やかな日差しが戻って来て、春の光に包まれて釣りをしていると、もうそんな事はどうでも良くなっていた。釣り以外の事は、全て忘れている事にふと気づくと、幸せな自分がそこにいた。
そんなん、ウソやウソやウソやぁー!あー穂先・穂先・穂先!そんなん簡単に克服出来るっかちゅか、なんちゅうか、本中華!ハッパフミフミ、意味不明!
あーどっかに、コンニャク1本落ちてへんかなぁー・・・!
また、来たらえーやん!

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