6月27日、山田ダムに釣行し、477の1枚の釣果がありました。
むかしむかし、あるところに、山田太郎という釣り人がおりました。
今日も、太郎は動かない浮子をただただ眺めているのでした。
すると、隣の釣り人が釣り上げたブルーギルを地面に叩きつけようとしています。
『やめて!』太郎の悲痛な叫び声を聞いて、その釣り人の高く振り上げた腕が止まります。
釣り人が言います。『お前も、コイツの所為で苦労してるだろう。それに特定外来種だぞ、殺して何が悪いんだ!』
太郎が答えます。『人間の勝手で、本来いなかった日本の淡水に、バスやブルーギルが放流され、日本古来の魚類が被害を受けています。駆除すべきかもしれません、でも、生き物を地面に叩きつけるのは違うと思うんです。』
数日後、また太郎が釣りをしていると、浮子が派手に動いて合わせるとブルーギルが釣れて来ました。『またお前か、邪魔すんなよ!』そう言いながら、ハリを外して逃がしてやろうとすると、『ちょっとちょっと太郎さん!』『えっ!お前しゃべれんのか?』『この間は助けてくれてありがとう。』『お前はあん時の…』『お礼にいい事を教えてあげますよ、騙されたと思って、1本のタナを試してごらんなさい。大きなフナを釣らせてあげますよ。その代わりあなたの大事な物を一つ取り上げますけどね、フフフ…』
少し不安を抱えつつも、大きなフナに目のくらんだ太郎は、言われた通り1本のタナに狙いを変更。何度も何度も何度も、エサの付いた仕掛けを振り込みます。そして、他の釣り人達があきらめて、帰り支度を始めた頃、太郎の竿になんと、大きなフナが掛かって来たではありませんか。ところが、記念写真に写った自分の姿を見てビックリ。“若さ”という大きな代償を払った様です。もう2度と戻って来ない大事な物、太郎は失くしてしまった様です。
今回の釣行は、日帰り。いつもより少し早めの午前2時半頃に現着。すると、連泊組の5台の釣り台で、めぼしいポイントは、ほぼ埋まっています。しかし、不思議な事にこの時期のベスト3に入るポイントが空いていました。“ラッキー!”
本日の使用竿は18尺、道糸2.5号、ハリス1号、上サイト18号30cm、下同60cm。浮子は釣友“山口作”足長ロングトップウキ、シズ3点掛け。エサはいつもの(マッシュ3・藻ベラ2・浅ダナ1本1・水3.25)。タナは、1〜2本半までを探りましたが、食って来たのは、なじみの1本半強でした。
釣れた時刻は、13時50分頃。夜明けと共にエサ打ち開始。1本から2本半のタナを探る中で、ヘラのいるのは1本辺りと判断した。が、通過するエサを1本半辺りまで追わさないと食わないとみて、ゆっくりウキをなじませ、なじみ切ったら少しだけ待って、エサを切る、そんなリズムを繰り返した。途中、完全エサ落ちまで待つ、急にタナを深くする等のアクセントを時々入れながら。
この魚が来てから、夕刻時合いにもう一度絶対チャンスがあると信じて、エサ打ち。16時半頃、辺りが静まりかえり、釣れる時のあのヒラメキ・予感が的中。ジャストタイミングで合わせ乗った!重量感のある引きdったが、痛恨のバラシ。あーあ!『50上やったかもしれんのに、我ながら下手くそやな!』
今回も
また来たらえーやん!

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