11月18・19日、21・22日、25・26日、12月2日、高山ダムに釣行しボウズでした。
高山ダムの水位は、ついに満水に到達。さてどのポイントに入ろうかな?候補は、下手から、竜王・ボート降ろし場・レストラン下・国体跡・大曲・茶畑・治田と誰でも思いつく様な所しか浮かばないが、どうだろう。
西名阪を治田で降りて、上から下へ見て行くのが合理的かな?まずは、大本命の竹藪下を覗きに行くと、すでに先行者があった。さすがに人気ポイントだ。向山橋でUターンして、対岸の鉄工所下に向かう。ひとまず、夜明けまでの間、仮眠を取る事にした。
さすがに、冬至に近くなると、かなり夜明けは遅くなり、日暮れは早くなった。ずいぶんと、日が短くなったものだ。朝陽を感じて、目が覚めた。『どんなんかなぁー・・・』いったん車から降りて、水辺に立つが、特に気配もなく、すぐに車に戻る。
『さぁ、次へ、うーんもう少し様子をみるか・・・』少し背もたれを倒したシートに、身体を埋めたまま、窓越しに観察する。しばらくすると、橋脚側とその反対側の竹枠を組んでる方で、モジリが連発。
橋脚側は障害物が無く、何尺でも出せるが、上手の竹枠を組んである方は、12・13尺までしか出せそうにない。モジリはその先の15尺の射程圏内である。うーん、どちら側で竿を出したもんか?
この時期にすでに竹枠を組んであるというのは、強者の仕業なのであろうが、いったいどんな意図でこの大きさになったのか?確かに、方角はピッタリ間違いないが、短竿しか振れないこの竹枠、ヘチに寄ってくるナイターでの釣りを想定したものか?
決めかねていると、釣り人が一人現れた。もう迷っている時間はない。橋脚側で15尺を出す事にした。後から来られた方は、竹枠側に釣り座を構えられた。聞けば前日は、国体跡で釣りをされていたが、パッとしなかったので、治田に移動して来たところ、橋の上から先程のモジリを目撃し、このポイントに決めたという事だった。
その方は、床釣りをされていたが、12尺を振り切ってちょうどの竹枠という事だったが、12尺では根掛かりするので、13尺で落とし込みで振り込むと、きれいな床になるとの事だった。
釣りをしている途中で、何人かの見学者があった。皆一応にこの数日の間に、治田で秋セリがあったという情報を耳にして来た様だ。が、実際のところ、今日も浅場ではハタキがある様なのだが、その正体はコイだと、皆が口を揃えて言う。
結局、この日どこかのポイントで、釣れたという話はついぞ耳にする事はなかった。しかしながら、隣の釣り人の竹枠の少し沖では、たまに良いモジリが見られた。やっぱり、この状況下ではあの竹枠は小さいな。
翌日、竹枠側に移動する事にしたが、竹を追い足し、15尺が振れる様にした。ところがこの日は、前日に見られた良いモジリが一つもない。1日違えば大違い、ダムではよくある話だ。こうなると、あのモジリははたしてヘラのものだったのかという疑いすら出て来る。さらに、昨日朝のスタート時点で、竹枠の延長を考えなかったのかが、悔やまれる。
この日の日中の気温は夏日、大阪の八尾では最高気温が28℃にも達したという。お昼を回って、ほとんど戦意喪失。14時頃には終了し、帰宅する前に他のポイントを見て回る事にした。大曲とレストラン下で、ヘラ師と出会ったが、まったくダメとの事だった。
1日仕事に出た後、また連休。さすがに、当初は家の用事でもして大人しくしておこうかと思っていたのだが、ヨメさんの方から「行かないの?行くんなら早く言ってよ、晩ご飯の用意の都合があるんだから・・・」と『あっ、行っていいんだ・・・』「なら、行かしてもらいます」。
来年2月中旬、65歳になる私は定年退職を迎える。大学を卒業して、最初の会社で23年、その後2度の転職を経て、今の会社に12年。来年からは、同じ職場で、週に4日、1日4時間のアルバイトをする事になっている。
たまった有休と公休を消化する為に、社員としての勤務は年内で終わる。そんな訳で、最近は休みが多いのだが・・・。
21・22日の釣りは、ポイントを変えてもよかったのだが、前回の釣りに心残りな部分があり、再度同じポイントに入釣した。
前回、初日にあれだけモジリがあったのに、何故2日目はさっぱりだったのか?帰宅した後、水位状況を確認すると、1cm減水していた。原因はこれだったのか・・・
今回、水位は、また1cm戻した。『腰を据えてじっくり攻めるぞ・・・』前回の初日ほどではないが、モジリが何度か見られ中には、延長した竹枠のすぐ近くで発生するものさえあった。ついには、ちょうどウキの立つ位置で、ごくごく小さなフキが出るに至った。
ヘラブナのそれとは限らないが、ここは信じるしかない。集中力はほぼMAX、ここでトップが1節動いた。だが手は出さない。いや、手が出ない。その動きにスピード感というか、力強さに物足りなさを感じたからだ。『これはサワリ?本アタリを待とう・・・』しかし、それっきり。
2日間で、そんな事が都合2回、なにやってんだか・・・。
21日の午後からは、隣に入釣者があり、その方も翌日の午後までチャレンジされた。橋脚と下手の少しせり出した木の間の、ヘラの通り道となるスポットのヘチ狙いで短竿を出されていた。一度、魚を掛けられたが、残念ながら、コイにハリスを切られたとの事だった。
「ブログ見てますよ」と声を掛けて下さったその方とは、以前、広瀬でもお会いした事があった様だ。
互いに釣果があれば、いうことなかったのだが、「また、どこかで、お会いしましょう。」と互いに声を掛け合って、ほぼ同時刻に、釣り場を後にした。
今回のブログがこんなに長くなってしまっているのには、訳があって・・・。18・19日の分の記事を書き終わらぬ内に、21・22日の釣行となってしまい、さらにその続きを書き終わらぬ内に、25・26日の釣行を迎えるに至ってしまったからだ。
釣果さえあれば、写真の2・3枚でも出して、ちゃちゃっと済ませられるのだが、ボウズ釣行が続くと、苦労するのでR。
今日も、あと約2時間で出勤時間。で、9時間の拘束が終われば、12月2日の釣行となる。(どんだけ遊んでんねん!)
早く、書き終わらなければ・・・
で、25・26日の釣行。前回の釣行が前述の様な後ろ髪引かれる感じだったので、25日は、自然と鉄工所下のポイントへ向かった。
が、この日は1日を通して、モジリが数回見られた程度で、魚の気配は感じられず、ウキは動かなかった。
あきらめがつき、2日目は場所移動。夜明けと共に、各ポイントを見て回る。茶畑・大曲・国体跡・そしてレストラン下。
すると、レストラン下では、他では見られなかったモジリが多数あった。このワンドには魚がいる。
『最初っから、ここにしときゃ良かったよ・・・』『まあ、やってみなきゃ、分からんもんな・・・』
このポイントをレストラン下と呼ぶのは、釣り場の上に食堂があるからだ。正面から見るとこじんまりとした感じだが、中に入ると窓側には座敷があり、入口側中央にはテーブル席がある。満席になれば、30人近く座れるのだろうか?
車3〜4台停められる駐車場の奥にある、一見平屋に見えるこの建物は、実は2階建て。下から見ると、鉄筋コンクリートの建物の1階部分が崖にせり出した格好だ。湖面側に大きなガラス窓を配した、かなりロケーションの良い建物で、それらが分かると釣り人がこのポイントをレストラン下と名付けた事に違和感はない。
メニューは麺類と丼物が中心の、気のいいおばちゃん2人が営業されている食堂だ。美味しい食堂だが、ランチタイムだけの営業となる。
ポイントには、食堂横のスロープを下りて行く事になるが、満水の今はすぐにたどり着く。
15尺で釣り開始。2本程で底。ひとまず、床釣りを試し、サワリが出たら底を切ってみようかな?今日の釣りは、9時からのゆっくりスタート。エサボウルの3分の程1打ったところで、ウキに変化。生命反応有り!
周辺にモジリがあっただけに、期待してしまう。期待に応えて?最近にない、するどいアタリに、すかさず合わす。やはり、いいアタリには、自然と手が出るものだ。しかし、その正体はケタバスのリャンコだった。
『あーあ、バカにしやがって・・・。』
お昼までには、まだ時間があったが、最終日はいつも早めに帰るので、昼食も早めになる。スロープを上って、道路を挟んで食堂の反対側にある地元の無料の駐車場に向かう途中、食堂のおばちゃんと出くわした。
「あら、とても疲れた顔してはるよ。」「ははは」私は笑って、お茶を濁した。
車内でお昼を済まし、午後の部スタート。晴天・微風・紅葉の中での釣り。なんと贅沢な時間の過ごし方か、これ以上、何を望むのか?
『望まんでかい!』
明るいうちに、自宅に到着したい。15時で竿を置き、帰り支度。スロープを上って行くと再び、おばちゃんと出くわす。
「どうでした、釣れましたか?」
「いやー、ダメでした。」
「あらー、釣れた様な、いい顔してはるけどなー・・・。」
『おっ、また、食堂利用してみようかなって気になるやんかいさー』
12月2日、
もう、やーめたっと・・・
また、来たらえーやん!


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