10月5日、6日、上津ダムに釣行しボウズでした。
前回釣行時、まだ鳴いていたツクツクボウシもその気配を消し、朝方は軽い防寒をしなければならぬ程、もはや完全に秋へと季節は進んだ様です。
今回は、特に申し合わせた訳ではないが、たまたま釣友とフィールドで一緒になり、竿を並べる事となった。しかし、私はともかく、巧みな腕前を持つ彼までがオデコになってしまうとは、予想だにしなかった。
水温は22℃、時間帯によっては外気温の方が低く、温く(ぬるく)感じる程。以前、誰かに『ヘラの的水温度は24℃位じゃないか?』と聞いた事があるが、釣友曰く「よほど、ヘラの居心地が良いのか、今日は沖目ばかりでモジリが見られる。勝負は、ヘチに寄ってくる夕方の一時かな?』
その予言通り、それまでサワリすら伝えてこなかったウキが、一足早く道具を片付け終わった私が見守る前で、落ち込みのいいアタリを出した。釣友は、すかさず合わせをくれたが、乗る事はなかった。
そんな事を数回繰り返すと、ついにはウキのトップを見つめるには限界の明るさとなった。竿を置いた彼は、残った餌をピンポン玉の大きさにまとめると、足下に寄って来たコイに、まるでペットに食事を与える飼い主のごとく、コイの口元まで手を差し出してエサを与えるのだった。
水汲み用の柄杓で、寄って来たコイの頭をどつく私とは、えらい違いだ。
一方、私の方はというと、当初3本ちょっとで底の取れるタチを、2本のタナで攻めていた。が、いっこうに変化が現れないので、少しずつタナを深くし2本半強まですると、サワリやカラツンが出る様になった。しかし、なかなか乗らないので、ハリスとハリをワンランク落としてやると、乗って来た。が、その正体はコイ。切られたハリスを括り直す、針結び器のグィーングィーンと音が聞こえてくる度に、『また、やってらぁー・・・』と釣友は笑いをこらえるのに必死だったらしい。
2日目のポイントを何処にしようか迷っていると、この日の対岸にあるポイントを、釣りを終えた帰りしな、釣友が案内してくれた。
しかし、2日目も初日と同じ展開になった。2度、コイに遊んでもらえたので、14時頃に釣りを終わり、最近、釣れてるという噂を聞くポイントを見に高山ダムを見学に行った後、帰途に着いた。
帰宅後、すぐに入浴。疲れを癒やしていると、湯船の底から大きなフキがポコポコ。こんなの見たかったなぁー・・・
あーあ、いつまでボウズが続くのやら
また来たらえーやん!

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