9月4・5日、釣行し、ボウズ、
9月27・28・29日、釣行し、40上1枚、チャンベラ16枚、
10月4・5日、釣行し、尺半上1枚、40上1枚、の釣果でした。

10月4日 山田ダム 460
約3ヶ月ぶりの釣果で、とても、うれしゅうご砂利ました。なんちゃって・・・
7月中旬の、通勤途中の出来事でした。信号待ちで停車しているところに、後ろから追突されました。おかげさまで、当方は怪我なくすみましたが、相手方は、むち打ちで全治1ヶ月の治療を要すという事でした。
車を修理してくれたディーラーの話では、車内の荷物置き兼手作りベッドが、緩衝材となり追突の衝撃を吸収してくれたのではないか?という話でした。
自分の体も、そして修理費用150万は相手方保険対応だったので、ふところも痛くはありませんでしたが、巨べらシーズンのど真ん中に、約1ヶ月間、自分の愛車が無いというのは痛かったですね。
もちろん、無償でレンタカーの手配はしてもらえましたが、しばらくの間は運転するのが怖くなり、釣行する気分にはなれず、もっぱらオリンピックのTV観戦とPCのオンラインゲームで過ごしていました。
修理を終えた車は、8月下旬に戻って来ましたが、待っている間に、狙っていた釣り場での地合は終わり、巨ベラ狙いの熱も、すっかり冷めてしまいました。
そんな訳で、無為な時間を過ごして来ましたが、戻って来た車の、荷物置き兼ベッドを10日程かけて作り直すと、やっとエンジンがかかり、9月になって再始動する事が出来ました。
9月4・5日、久し振りの釣行です。少し、心は弾みますが、全く慌てる事はありません。自分でも驚く程、落ち着いてそして穏やかに、釣り道具の準備を淡々と進めます。
準備が整い釣り開始、19尺の仕掛けを振り込みます。ウキがゆっくりゆっくりと、バスクリン色の湖面に吸い込まれて行きます。なじみきったウキは、トップ2節を出したままの状態で、エサ溶けが始まるまでの数秒間、停止します。その僅かな時間、この風景の中に、完全に同化した自分自身の姿を俯瞰で捉える事が出来ました。
『あっー戻って来たなぁー!』
エサ溶けが始まりました。釣りはまだ始まったばかり、待って様子を見る段階ではありません。仕掛けを回収して、次の投餌。
エサの経時変化や、ジャミの集まり具合で、ウキのなじむスピードやなじみ幅は変わって来ます。それを出来るだけずっーと一定に保つ為、最初のエサ作成段階での水の量、使用中での練り回数を変え、重さ(軽さ)や堅さ(柔らかさ)を調整します。エサの大小・付け方・形もあるので、同じ品種のエサを使っていても、何パターンも出来ますね。
結局この日は、本命のアタリを捉える事は出来ず、コイが2本でした。いや正確には、1本が2回でした。何故なら、同じ魚が時間を変えて、2度食って来たからです。何故同じ魚と言えるのか?この魚体を見て下さい。

紅白だけに、ちょっとオ・メ・デ・タ・イ魚だった様です。天然だけに・・・。何言ってんネン!なんちゃって・・・。
9月27・28・29日の釣行。前回のポイントから数十メーター上手に、釣り座を構えました。左前方対岸には、落雷の仕業なのか?大きな倒木が数年前からあります。その折れ曲がった枝の部分が満水になると、二等辺三角形の形をして水面に突き出します。そこに雲の合間から陽光が射すと、その当たり方によっては、妙に神秘的に何か宗教的象徴の様に見えなくもありません。山田ダムが、冬場に満水になる事はありませんが、雪景色の中でのこの状況を想像すると、ジングルベルでも聞こえて来そうです。
しかし、減水によってその全体像が現になると、バス釣りの良いストラクチャーにしか見えません。ここに、倒木がある事を事前知識として持っていたとしても、少し残念な気がしないでもありません。
人間にも、時々こんな気持ちにさせられる事がある。
(お前が言うなって?失礼しやしたー。)
この回の釣行は、アタリが多く3日間、楽しめました。しかし、釣果のほとんどが40に届かないチャンベラばかりで、40を超えたのは僅かに1枚のみでした。
一方、すぐ近くのポイントでは、“小川 氏”が50上を仕留められました。

9月28日 山田ダム 小川氏 506
なんとまあ、すばらしい魚体でしょう。小川 氏と言えば、知る人ぞ知る“山田の主”と誰しもが認めるところの“大御所”であります。釣技もさる事ながら『あの人の言う事なら間違いない』そう思わせてくださる方です。
小川さん、『おめでとうございました!』
その日の夜、晩ご飯の後、外でしばらく過ごしました。ディレクターチェアに身体を預け、空を見上げます。残念ながら、曇り空で星を見る事は叶いませんでしたが、秋の虫の声が癒やしてくれます。『何種類くらいの虫が鳴いているのだろうか?』3つくらいしか聞き分けられませんでしたが、もっと多い事だけは分かりました。
『いつか、また50上釣りたいなぁー・・・。』
そんな夢を持って、10月4・5日、今度はエリアを少し変えて、ポイント選択。
前回釣行で得た情報を頼りに、確信しているタナにエサを合わせていきます。
19尺なじみの4本 割とシズ食う足長ロングトップウキ(20センチ間隔の3点付け) 道糸2.5号 ハリス1.2号 ハリ上下18号 30−60 マッシュ3 藻じり2 浅ダナ1本1 わたグル0.5 水4.5
時合は昼にある そう確信して、早朝よりエサを打ち続けます。ウキの反応を見ながら、なじみ切りしたり、少し待ったり、エサの練り具合、大きさ、付け方を調整して、自分好みのなじみスピード、なじみ幅になる様に努力します。
へらアタリと見間違う良いアタリで、ブルーギルが何度も食って来ます。
ついには、1メートルを優に超える大ゴイまで。姿見るまでは、いつもかかってくる60センチクラスのコイより、やりとりが簡単で近くまで引き寄せて来られて、その大きさを目視する事が出来たのですが、こんなの掬っていたんでは、玉も玉の柄も折れてしまいます。
竿を手尻から先に、湖面に放り投げ、竿先まで来たところで、道糸をつかみたぐり寄せて来ると意外と簡単に対処出来ます。FBの釣友Tさんに教えてもらいましたが、『えんやーとっと釣法』と言うらしいです
昼近くになって、ちょっとだけ雰囲気が変わって来ました。相変わらずブルーギルの反応がありますが、これまでとやや異なる物が混ざります。『いよいよかな?』
トップ半分くらいなじんだところで、一瞬止めが入り、またなじみはじめます。ここからが、足長ロングトップウキ・長ハリス・段差・シズ3点付けによる、フワをかけた釣りの真骨頂です。
『来るぞっ!』
ウキがなじみきる、一拍置いて
『ドン!』『ほら、来た!』
でも、重量感のある引きではありますが、ちょっと引きが強すぎます。2段引きっぽくもあり、『あれっーコイかぁー・・・?』でも、顔を見るまでは、辛抱・辛抱。
『ボコッ!』魚が顔を出す。『よっしゃーヘラや!デカイ!』
『がっちりセンターハリがかり、気持ちいいー!』
翌日もほぼ同じ時間帯に、ヘラGET。しかし残念ながら44センチ。
昨日が、46センチやったから、足して2で割って、尺半2枚って事か・・・
(アホか!)
46を上げた日、近くで釣りをしていた釣友が、帰りに寄ってくれて釣り談義で盛り上がった。その釣友いわく、『その昔、山田ダムのへら釣りの先輩に言われたのは、釣りの話をして、うさんくさいと思われる様な人間になるな、あの人の言う事なら間違いない、そう言われる人間になれと・・・。』
人生の折り返し地点をとっくに過ぎて、野球で言えば、6回の裏から7回の表へ向かうところ。残りの人生、ちゃんとしよう。
あーおもろかった!

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