その後、休みを取って朝一番で市民病院へ。まずは受付、待合室は満杯状態で受け付けるだけでかなり待たされる。肝心の口腔外科に行くとそこでも大行列。人気のラーメン屋かよ。やっと診てもらったら、レントゲンを撮れという。これがまた大変。携帯にレントゲン撮影機付けてくれるメーカーは無いのか・・ってないやろなぁ。
写真を持って再度口腔外科に行くと患部がテリトリー外のようなので耳鼻咽喉科に行ってくれといわれた。段々と殺意が芽生える。再び受付に。『待ってる間に何人ぐらい死にました』と聞くが、返事は無く黙殺された(笑)。間違いなく2〜3人は死んでいる。
耳鼻咽喉科も異常無しと開放されたのは昼の二時頃だった。1日潰して異常が無いことが判った。本当ならありがたいのだが、この痛みは何だ。あとは評判に頼るしかない。次の朝に会社で、昼休みが終わった直後だった。所内全部に聞こえるように大声で『この中で誰か、いい歯医者知ってたら紹介してくれ!!』と叫ぶ。
皆がこっちを向いてくれたその時『私んとこのセンセ上手だよ』と斜め向かいに座っていた女性が応えてくれた。早く言うてくれ。早速そこへ行くと壁一面にレポートやら、写真やらが貼ってある。いやー煩そうな先生だなぁ。恐る恐る診察台に座る。
仮詰めしたものを剥がすとワイヤーにコイルを巻いたような、ギターの低音弦の巻きをいい加減にしたようなものを患部に入れては出しを繰り返す。歯に開いた穴に2cmくらい入っているように見えた。何回かやるとテスターらしきものを患部に当てる。テスターはピーという音を出し、音が出なくなるまでワイヤーで患部をこすっているようだった。
先生曰く、根の部分に神経がまだ残っており、それが膿んだというのだ。テスターは神経の残りに反応していたのだ。『今の若い先生は直ぐに神経を取るけど、患者のことを考えたら残した方がいいんです。どうしようもなくなったら私も取りますが、その時は神経が残ってないかを丁寧にチェックしないと後でトラブルの元になります』そう説明してくれた。
この先生に診て貰うようになり10年以上になる。かかった内容は全て前の先生の後始末であった。今回初めて無傷?の歯を治療してもらったが、神経は残したままだ。かき氷を含むとピッと鈍い痛みを感じる。痛みがあるお陰でその歯が治療してもらった歯であることを思い出し、歯磨きもおろそかに出来ない。人間、無神経なのはやっぱり問題だと思うのだ。

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