ボケ防止のため、会社で受けていた英会話教室が終わった。今のところ再開の見込みは無い。ボケたら責任とれよ! ま、こーゆーご時世である。一部が会社負担なので経費削減は判らんでもないが、削減対象を間違えている。趣味で受けているワシら高齢者はともかく、これから海外で稼いでもらわなくてはならない若者には必要だろう。彼らの稼ぐ金はこちとらの退職金や年金になるので、他人事ではない。
元々、ぼーずの会社は語学能力に対して余り関心を持たない風土があった。確かに海外でなにかトラブルがあった時は語学力より行動力が役に立つ場合があるが、それも程度問題だ。社内伝説では、ある日いきなり上司に呼ばれこのような会話があったという。
上司:『A君、悪いけど来週からアメリカに行ってくれるかなぁ』
A :『出張ですか?』
上司:『いいや、駐在。5年位かなぁ』
A :『だ、だって、僕英語なんかしゃべれませんよ』
上司:『大丈夫、向こうはみんな英語を話すから。毎日話せば直ぐに慣れるよ。はい、これ航空券と現地法人の地図ね』
アメリカの労働条件が厳しくなって喜んだのは我ら平社員達だった。ビザを取るのに少なくとも3カ月はかかり、その間に準備が出来るようになったからだ。まぁ、ぼーずが駐在を命じられた頃はさすがに60時間ほどの英会話個人レッスンを事前に受けさせてくれた。いくらなんでも『はぅどーゆーどー』では困ると思ったのだろう。
当時、英会話は売り手市場で一時間1万円もした。上司からその年の課に割り当てられた研修費はお前一人で使い果たしたと言われた。そーまでしてもらったが、やっぱり通じん(笑)。フランスやイタリアの支社は電話をかけても非常に判り易い英語で話してくれ、何とかなったのだが、お手上げだったのがUK本部。イギリスには上手な英語をしゃべれる奴はおらんのかい(笑)。
駐在を終え、帰ってきて暫くは日本語だけで暮らしていた。ある日の残業中に国際電話がかかってきた。言っている事は判るのだが、答えようとするとアワワ状態に(笑)。ある意味ちょっとショックだった。折角苦労して覚えたのに、また使えない状態に戻っている。
早速、翌日に会社の英会話教室を申し込んだところ、更なるショックに襲われた。クラス分けのため、テストを受けさせられたが結果は社内英検C。『一般生活には問題ないが、業務には通訳が必要』というクラスだった。あのねぇ、わしゃ3年間、通訳無しで仕事してきたんだけど・・・。

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