ネットにラノベという言葉が出てきた。判らない言葉は即辞書を引けがオヤジの遺言?であるので、調べたがない。ネットで調べると嫌ほどヒットする。『ラノベとは』で再検索してみた。要はライトノベルの短縮形でラノベ。何でも略すなよ
どうやら「表紙や挿絵にアニメ調のイラストを多用している若年層向けの小説」を指すらしい。そんなもん昔からあったけどな。昔はジュブナイル小説と言っていたような気がする。中学の頃よく読んだ覚えはあるが、なんていったかな。確かシリーズで出ていたが、震災のおかげで古い本は全部パーになった。気に入った中には、みつはしちかこ氏の挿絵も存在した。結構作り側にも力が入っていたと思う。
よく覚えているのは赤松光夫の『高校生シリーズ』だが、なんと作者は今やエロ本専門家になってしまった。以前、余りの格差に同姓同名の作家がいるのかもと疑ったが、調べたところ同一人物であった。いったい作者に何があった?(笑)。やっぱりエロの方が儲かるのだろうか?
ネットでこの青春ものを調べてみると出版社は秋元文庫だった。やはり覚えなし(笑)。60年代に出ているのでまず間違いないと思う。読み直せば判ると思い、古本価格を見て仰天した。なんと安い方で5千円超、高い方は4万弱である。誰が買うかそんなもん。売れたら儲けもんの中東バザール商法と見た。それほどの内容でもないしね。
思うのだが、小説の頭にライトを付けることでいい加減に扱かわれてないだろうか。軽い読み物を馬鹿にする気はないけど、冠を付けることでまあいいかになって欲しくないのだ。子供からこの程度でいいだろうという作り方は止めてもらいたいから。
子供にこそ力量のある人にしっかりとしたものを書いてもらいたい。若き生島治郎を少年誌ボーイズライフに書かせた小学館よ再びといいたい。ここでも取り上げた『ふりかえらずに、走れ!』はまた読んでみたいほどだ。
若者向けの小説を老人が描くのは辛いだろう。新人を選ぶ編集者の慧眼が求められる。若いことは素晴らしいと思う。今や老害・老醜の見本である某都知事ですら若い頃は感動モノの小説を書いている。『おゝい、雲!』は今でも好きな作品だ。やっぱり若くないと・・・ため息をつく(笑)。
そうそう、題のジノタとは・・・・『ジジイのたわ言』を指す。あきませんかな?

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