30数年ぶりに地元に帰って思うのは市場が衰退していることか。跡形もなくなったとこはまだしも、シャッターを下ろしたままのゴーストタウン化した市場は見るに耐えない。夙川の北に位置する夙北市場なんぞはシャッターが下りているだけでなく半分がマンションになっている。市場通りが突如マンションに突き当たるという、なんじゃここ!?状態だ。
商店街が閉店だらけになった状態をシャッター商店街と呼ぶそうだ。確かに地方で良く見かけるようになったが、わびしさが漂う。これに待ったをかけた所がある。阪急王子公園から水道筋3丁目にかけて山手幹線と平行な通りにある水道筋商店街がそうだ。色んなイベントで客を楽しませている。
3日は水道筋ミュージックストリートと銘打ち、11の会場でミュージシャン達がライブを繰り広げた。1ステージは30分程度だが、入場券になる缶バッジを買えば半日楽しめるというシステムだった。天野SHOさんと京都から小竹兄弟が来るということで出かけることにした。
気になったのは当日券の発行場所が駅から600mほど離れた所だけのようだ。最初の会場は駅近くのSelfishなのでそれだけで往復1.2Km 、体にはいいだろうが面倒この上ない。仕方ないので酒を諦めバイクで直接当日券を買いに行った。『券は売り切れなんです』・・・あのなぁ、電車で来てる奴らにケンカ売りたいんか?それに9回目にしては運営が滅茶苦茶やないか・・・と手伝いのねーちゃんに怒ってもしょうがないので、直接店に向かう。
Selfishは元々洋品店だったが、そこにダイニング付き魚屋さんが入り『魚屋やし、店名このままで行くわ』ということだそうな。そういう柔軟なお店なので「現金払うから入れて」とお願いしたら、難無く入れてくれた上に『別のお店にも行かれるでしょう』と言って、自分の名刺に“代金は頂戴しています”と書いて渡してくれた。こういう心遣いって嬉しい。
まずは京都から来た小竹Twins。挨拶はしたが相変わらずどっちが兄貴や判らん。この日、初めて見分け方が判った。兄貴(直:ただし)はビール飲むが弟(親:ちかし)はドライ。しかし、確かめるのにいちいちビール飲ますのはかなわんぞ(笑)。
終ると同時に別の店でSHOさんが始まる。Twinsへの挨拶もそこそこに次の店パウゼに向かう・・・が、行けども行けども店が無い。事前に調べたらかなり大きなお店だったのにほぼ東の端、最終会場の“な也”まで来てしまった。 どこで見逃したんだろう?
そこから戻っても演奏時間は10分位だし・・・という事でコーヒータイム(笑)。最後のSHOさんは混むに決まってるので、その前のライブから会場に潜り込む。ごめんね、前の人。なめたことして。しかし、おでんにノンアル・ビールって合わんなぁ(笑)。“な也”はうどんが美味いが今日はカロリー減らすのだ。
18:00はラストステージなのでちょっと長めに演奏してくれた。終わってから小竹兄弟がこっちに向かっているのでセッションをしようと言う有難いご宣託が下るが、机や椅子を片す為に一度店を閉めて客は退場。
待てど暮らせどTwinsが来ない(笑)。バイクはすぐ横にあるし帰るか、と考えていたら、ポンと背中を叩かれた。ギターの晴さんだ。『あれ?来てたん?』出演者リストを小まめに見なかったのが敗因だな。しかし智晴井山船戸太郎てバンド名じゃ判るか!(笑)。・・・という事で最後は実力派による打ち上げセッション。小竹兄に隠れているが、キーボードはブギの名人井山あきのり君。
人通りも多いし、水道筋商店街は充分活性化してたなぁ。来年も頑張りや〜。でも、もうチョイ上手に運営してね。

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