20代の終わり頃だったと思う。朝、会社で仕事をしていると同期仲間の妹分だったMがやって来た。笑顔が固く、思い詰めた感じがしたので『悪い。妊娠したか?』とギャグ(当時、セクハラと言う言葉は無く、合法??だった)をかますとMはいきなりしゃがみ込んで泣き崩れた。チョット待て!俺はやってないぞ。
嗚咽交じりの話を辿っていくと、片思いの彼に思いっきり振られたらしい。が、ここはぼーずの職場である。同僚の女子にはカスを見る目付きで見られ、男子は書類に目を通す振りをしながらダンボにした耳をそばだてていた。やってないっちゅうてるやろ。
結局、その日の定時後に話を聞いてやるという事でお引き取り願ったのだが、生憎、その夜は憧れの君とデートの予定であった。Mとは知らない仲ではなかった彼女を拝み倒し、泣く泣く子連れデートに変更する。若い娘の失恋は傍迷惑だなぁ(笑)マッタク。そこに行くとおっさんは可愛いもんだ。
東京ならLeoちゃんのライブで“How Can You Mend A Broken Heart”をリクエストし、バーボンのストレートを啜りながら小声で一緒に歌う。関西だとSHOちゃんの“I Don't Want to Talk About It”かな。おっさんはこれで充分に癒されるのだ。そして、最近これにもう一曲加わった。ボビー“ブルー”ブランドの“Members Only”。
『今夜は仲間だけ、内輪のパーティなんだ。財布なんて持ってこなくていいから傷付いたハートだけを持っておいで』こんな誘いを受けたら絶対行くぞ(笑)。僕が良く行くライブでこれを歌ってくれる人にコテっちゃん、Twins、後藤裕子ちゃんがいる。ただ、コテっちゃんは関東だし、Twinsは上手だがボビーの痰切り唱法(カーッってやつね)までコピーするので笑ってしまう。裕子ちゃんの比重が上がるんだなぁ。
22日は先斗町スターダストクラブで裕子ちゃん、和田八美ちゃんのDuo“五八”の演奏があった。酒飲みは“ごんぱち”と読みたがるが“ゴッパ”が正しい。(そもそもあっちは権八だし)
八ちゃんはツアーで来ることも多いが、尾道の人なんで来た時に駆けつけるしかない。21日もクンチョーさんとこっちでやっていたのだが、重なってしまった。(しかし広島同士で重なるか?www)八ちゃんのピアノって本当に感情が豊かだと思う。もっと来て欲しい。
リクエストするのを忘れた“Members Only”だけど、ちゃんと最後に歌ってくれた裕子ちゃん。久しぶりのライブ3連荘の真ん中で盛り上がる、最高!!。


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