メールを開くと相変わらず屑メールの山だ。フィルターを掛けているので大半は大人しくゴミ箱に入ってくれるが、受信箱にはしっかりと生き残りがいる。気になるのは内容の変化だ。
昔多かったのが金を貸してやろう、儲けさせてやろうというお恵み系。ちょっと前まではいいことさせてあげるの出会い系、旬のカスメールはなんとバイアグラ、元気出せ系(笑)。差出人はぼーずのことを知っているようだ。なんでバレた。わはは・・・冗談でっせ。
失われた10年はもうすぐ20年と言われだす勢いだ。大幅に給料が上がる可能性が低くなったこの身には物価の固定(安定とは絶対に呼ばんゾ)はそう悪い事ではない。一番旨みを感じているのはバブル直後に引退した年金暮らし層だろう。
一番の問題は若い人達の中で将来に希望が持てないと考える層が増えたと言われていることだと思う。実際にまっとうな統計を見た訳ではないのだが、閉塞感が蔓延という意見にはつい頷いてしまう。子供に金をやればイキイキする訳ではない。未来には何か楽しい事がありそうだと思えることが大事なのだ。
大学生が1年生から就職活動をするなんて話を聞くと、年寄りですらうんざりしてしまう。ぼーずが就職活動を開始したのは5年生(オイ!)の10月から。当時も不況で就職難だったが、企業は青田刈り禁止令を守り、会社訪問は10月から就職試験は11月からが一般的だった。
おかげで大学生活は楽しさテンコ盛りだったのだが、1年から就活では何のための大学だ。こういう行き過ぎに歯止めをかけるのはお上の仕事じゃないのか。企業倫理に頼ってどうにかなるものではない。上記禁止令は罰則こそなかったが『令』だったのだ。
数十年国政に居座り疲弊しまくった連中を追いやった事だけで大騒ぎしているうちに、民主党はあっという間に自民党化してしまった。反省して少しはまともになるかと思った自民党は崩壊寸前で、二大政党政は夢のまた夢だ。
『政治(あるいは政府)が悪いから世の中が良くならん』は、間違いとは言わないが問題の解決にはならない。明日は今日より面白そうだと思える社会造りに、年寄りが出来る何かとはなんなのだろう。まずは年寄りの生活って悪くないじゃんと思ってもらえるような生き方をすることから始めてみるか。

3