2009/6/29

スウィッツァランド前夜の怒髪天  日常

出発前のこの数日間はとにかくでたらめに駆けずりまわり、多岐に亘る案件の左右に首を突っ込んできたが、いつものように心身ともに崩壊寸前に疲れた。まるでひとが皆私を疲れさせるのが趣味かというように感じる。それらのどこにも悪意などなくただ浮かれ半分のおこちゃま状態のゆえであることがよけいに腹立たしい。私だけが悪意の塊のように思われるのもさらに腹立たしいし、悪意の不在がそのことを助長させるのがなおさらに腹立たしい。こちらが冷静に事務方へ向かえば向かうほどそうなる。常識が通用しないおこちゃまの世界と常識しか通用しないオトナの世界をどうして私が繋がなければならないのか、どうやったらそこまで無責任になれるのか、まったく理解に苦しむ。

そんななか最終日に『ブッシュ』を見てくる。ホントに心の底からうんざりする映画だった。そうしてそのうんざり感は映像による語りの力のなさから来ているので、マジでオリヴァー・ストーンもやる気がなかったのか、ことによると真剣に本人から力が失われたのかしらないが、しかしうんざりしながらもこの平板さを現在として受け容れることも可能だ。
などと思っていると『アイアンマン』みたいな、ああやっぱ本気のやつもいるのな、みたいなものをDVDで見て、ホッとしているのも束の間、上記のような出来事に見舞われ、あるいはまたメールが届かないとかメールの打ち損じとか細かいイライラもあり、やっぱどうしようもねーなあ、みたいな気分のまま渡航しなければならない。なんでいちいちこんなにうんざりしなきゃならないのか。

とにかく行ってきます。もう戻ってこないかもしれませんが、そのときはよろしく。
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2009/6/24

20世紀と地続きの浜辺にて  日常

一種の達成感とともに原稿を次々に駆逐し、残すところあとひとつ、ようやく読みかけの長篇小説に戻れる、とわくわく感に満たされながら近所の蕎麦屋に出かけてみると、いきなり常連が、ツーレロの片割れが国家宰相になるらしいな、とまんざらジョークでもないジョークを発しながら入ってきた。いやはや、こうなったらもはや柳下さんもレポートしているペルシャ情勢http://garth.cocolog-nifty.com/のほうがずっと洗練されてるな、と。国民もなめられたもんだ、と常連。でもいまの総理よりましでしょう、と若旦那。そうそう、今年は学習院の受験生が誰もいないらしいぜ、と再び常連。さすがにそれはあんまりだ。でも笑える。

それにしてもホワイト・ストライプスである。いい。こいつら、わかってる。土曜に行った多摩美がやけに面白かったので、その余韻でそう感じているだけかもしれないが。あれから毎日三時間ずつしか寝てないし。携帯も電源切れ、朦朧とした意識のまま、夜明けの雨を突いて家路を急いだ。

金のために生きてるんじゃないぜ。でもとりあえず、金だ。

とはいえ、出てることさえ知らなかった、昨年のユリイカ中上健次特集号の、蓮實文のあまりにも感動的な真摯さと、若手によるあまりにも杜撰な読みとのギャップには怒りよりもひどく驚かされた。小説の現在としての中上健次は、こんな特集号、しゃらくさい、と放り出しているぜ、きっと。「21世紀の日本に小説は可能」ではないね、間違いなく。いまあるのは、ただ「20世紀」と地続きの浜辺に過ぎない。
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2009/6/19

この世は金、ですかやっぱ?  日常

相変わらずこつこつやっている。こつこつやりすぎて眠りも浅く、疲労は一向に消えてくれない。その上、ここへ来て金銭は私の人生そのものを追いつめようとしている。金銭というか金銭によって人間に寄生する欺瞞だ。ホントに、金さえあればうまく世の中渡っていけると思っている奴らは全員死ねばいい、と孤独に憤激している。

そんなこともあって、近いうちに頭がポンと音を立ててとんでいくんじゃないか、という妄想にかられている。安吾がいちばんやばかった年齢に、中上がゆっくりと天に召されようとしていた年齢にさしかかったがゆえの妄想か。でもふたりのような偉大な仕事をなんらしていない私がそうなればただの犬死である。いまここで犬死するわけにはいかない。なんとか借金全額叩き返して、どうだ!と見栄を切ってからにしてほしい。

だがしかし私はなんのために、誰に読ませたくて、こんなことを書いているのか。いちばん読んでほしいひとは決して読まない。私が死んだら読むことになるだろうか。物好きなひとがこの日記を本にしたい、なんて言い出してくれたらその可能性もあるだろうけど、まあやめといて>物好きなひと。

親類の通夜に出た。自らではどうにもならないことだが、それでも親より先に死んではいけない。
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2009/6/13

こくさいせんげんデー  日常

いろいろ調べた結果、どうやら私はマジでアルコール依存症であると自覚した。まあうすうす感づいてはいたが、そういうことだ。だがギリギリではあるものの、まだまだ自制は可能なところにある。いまのうちに手を打っておくべきだとは思うが、といってどんな手があるかはわからず。とにかくそう宣言するところからはじめようと思う。
と思っていたら、国連安保理が北への制裁を宣言。いやはや、緊迫するねえ。

とはいえ、自分がなにか追いつめられているかといえばそうでもないのだ。むしろ死者以外で追いつめてくれるものが金銭だけということがいかにも煮え切らなくて、はなはだつまらない。あっちこっちの地方自治体の知事レベルから自主映画作家まで、他人の雑誌のインタビューや対談などをいくら読んでも、なんだそんな程度か、と徹底的に刺激が欠けている。ただ、勝手にしやがれ、というばかりだ。
しかし、それにつけても金銭だけは半島なみに緊迫している。まさに綱渡り状態。移動中に携帯の電卓で、皮算用していたらいつのまにか集合場所に着いてしまい、待ち合わせの相手から、挙動不審につき職務質問・任意同行を求められた。もちろんその時点では一滴も呑んではいないが。
あとはもう日々こつこつやっていくしかない、という宣言も同時にしてみよう。
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2009/6/10

不安定でも作業はつづく  労働

どんな精神不安定に見舞われていても作業は恙なく進行する。昨日、ドアにぺたぺた貼ったポストイットのツリーを睨みながらふと、おいあれ、といきなり『小説家を見つけたら』を見たりしながら。しかし異様な精神不安定から、午後より缶酎ハイを呑んでいたのでうつらうつらしながらの進行。一方の合田メンバー、ひたすら壁ならぬドアを孔の開くほどみつめつつメモ取りをしている姿は、まるで医学実験のようで一種異様。こちらはあれこれネット検索しながらふと発見した記述を素っ頓狂な声で朗読するし。内田メンバーは完全に自閉に入ったようで、まったく連絡取れないし。
それにしても南北朝鮮がらみの資料って豊富であるにもかかわらず、ある時点で、というのは今世紀に入ってフェイドアウトするように手に入りにくくなり、一方的に独断的にまとめられた資料のみが流通している気がする。書物はどれも新刊では手に入りにくい。コミュニティじたいが政治問題について自閉しているような、よからぬ感触を覚える。
一方、こちらはこちらでアメリカ映画的アプローチを択ぶか、先鋭的アプローチを択ぶかで逡巡を繰り返す……うちに疲れきって爆睡。
とりあえず、一度クールダウン。
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2009/6/9

そんなわけで元の木阿弥  日常

またぞろ悪い癖が出て、TPOを弁えず、気分しだいで責めてしまう。いや、決してアルコールのせいではなく。しかし静かな場内で、夜中に生真面目に喋りに来てるのに聞こえよがしな愚痴っぽい私語はないじゃないか。こっちもギリギリの精神で登壇しているわけだし。そっちもTPO考えてよ、ということで。ひたすら事務的な仕切りにもうんざり。典型的とっぱらいで、さっさと散財。愛はないのかねえ。
おかげで土曜の晩は、というか日曜の朝は、ってシリトーかよ、トニー・リチャードソンかよ、みたいな、ぐだぐだな状態で一日を棒に振る。収穫といえば某先達とユニットメンバーの邂逅か。先達、柄にもなく泥酔寸前で啓蒙趣味が露呈していた記憶があるが。先達に新作台本、読ませてみようか、検討中。
一方、うちの大将のお薦めで『ハンテッド』なる超珍品をDVDで。とにかく、良くも悪くも超珍品としか言いようのない代物。ジョン・ローンの首、絶対飛ぶ、と冒頭に確信したら、案の定。わけのわからない酔いどれの刀鍛冶のおじさんに笑った。後日、合田メンバーと話して名古屋と海外の関係に着目。東京でも大阪でも京都でもなく、名古屋。おれも一時的に携帯をなくしたし。
昨日は、さすがに立ち直れない内田メンバー欠席のなか、合田メンバーとともに原作解体カード作業。久しぶりにやるとこれが、システムが透視図のように見えてきて、構築にはやはり最良の手立て。ただし徹底して細部に入らなければ、意味なし。
あとは悶々とした人助けプランの作戦で、北海道から帰宅した妻と呻吟。とはいえ半分泥酔していたが。
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2009/6/5

節酒への細道  

学生時代、シネスイッチだとか並木座だとかで映画を見た帰りに、ちょっと背伸びをして入った店がささもとで、ここの冷えた焼酎の葡萄酒割りというのは当時から名物だった。しかし、久しぶりにそれを呑んだとき(いや、もちろんその酒のせいではないが)からなんとなくおかしくなった。
そこから日本のはずれまでふらふら出かけてもなお呑みすぎてしまい、とうとうある日、目の中がちかちかしはじめた。これはやばいサインだ、と過去の経験上わかった。それ以来、酒を控えている。
しかし初日は、正直言って眠れなかった。陽灼けのせいもあるが、とにかく震えが起こりそうになる。いや、ほぼ震えていた。動悸もひどい。体温も上がる。全身の皮膚が痒い。やがて我慢に疲れきって眠りこんだ。翌日は麦酒をジョッキに一杯だけ、その翌日は麦酒を二本と缶チューハイ一缶だけ。その後は呑まず、東京に戻った翌日、晩飯時に焼酎を一合だけ。
で、昨夜はさる先達のご紹介で某放送局の方と新宿で会食、結果的に朝までとなったが、意外にも午前四時半に電車で帰る余力が残っていた。麦酒、酎ハイ、ときて最後に焼酎ロック、という流れ。このごくオーソドックスに見える呑み方が、案外今後の指針となるやもしれない。つまり、こういう自分をコントロールできる呑み方がいまの自分には必要ということだ。

ただ、そろそろ美味しいワインを一口呑みたくなる。今日のような湿った日の夜は、特に。
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2009/6/3

申し訳ございません!  告知

久しぶりの更新で、こんなことを書くのもためらわれますが、
本日は、皆様、本当に申し訳ありませんでした!

理由は、ごくかいつまんで申し上げますと、
不慮の事故
ということになりましょうか。

よんどころない事情、という語彙はこういう場合に使うのでしょう。
とにかくそんなことです。

しかし、それにしても神は、かなんか知らないけど、試しますね。
というか、ひとは試される。そうしてそれに打ち克つにはかなりの努力を要する。ただ私は今日、それに負けた、という気はしません。むしろ気が引き締まったくらいです。これからもなにが起ころうとひるまず前進するつもりで参ります。

そう、私は先日、一から出直す、と決めたばかりなのです。
というわけで、ご住所を残していってくださった皆様、しばしお待ちください。必ずや皆様のためだけの論考を書き、boid経由でお送り致します。……いつになるかはちょっと断言を控えますが(汗

さて、しばしの休息を終え、さらなる追求を開始します。
これからもどうかご贔屓に!
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