2010/3/18

高岡蒼甫を見た!  演劇

月曜、某企画の取材のために、新宿で某氏らと会う。初対面だがかねてから非常に尊敬する人々。思ったとおりの人格者たちで和やかに、そして綿密に取材は捗った。あとはこれをどう料理するかだが……。

火曜、『ヘンリーY世』@彩の国芸術劇場。蜷川シェイクスピア版『仁義なき戦い』シリーズ一挙上映、みたいな爽快さ。吉田=広能(文太)以下、星=松方、横田=室田、池内=北大路、長谷川=渡瀬、瑳川=名和、みたいな常連陣のおそるべきチームワーク(いったい新川=川谷は何度殺されたことか!)が実に痛快で、かつ大竹=山守(金子)という仕掛がこれまた気が利いているのだが、このたび新たに三人ほど瞠目すべき人々を知った。ひとりは『仁義〜』だと誰に当たるのか、前半をリードするトールボット卿を見事に演じられた原康義さん。成田三樹夫になりそでならないところがよくて、全篇で唯一その死の場面で泣けた。いまひとりは、無実の罪で決闘させられる徒弟ピーターを演じた大川ヒロキさん。高橋洋さん以来久しぶりにとてつもなくうまい、と思った人。そしてのちのリチャード三世を演じた高岡蒼甫さん。まだまだ粗削りながら、千葉でしょ、これ!と思わず嬉しくなってしまうほど、威勢がいい。表現力の豊かさ、声量もじゅうぶんあるし、背中向きでもはっきり通る声質も舞台向き。あと数年したら再度『リチャードV世』をぜひ彼で見てみたい。見ることのできなかったカルメロ・ベーネのそれを、つい想像させてくれる。とにかく、いまダントツで、将来が楽しみな俳優に出会うことができた。

というわけで、水曜は気持ちを切り替えて延々とシナリオを直した。調べても調べても、直しても直しても、なお飽き足らない。ほとんど原作にはない場面がショウロンポウの皮みたいに肉汁ごと包み込んでいるような状態。しかし、これでいいのだ。久しぶりにがっちり仕事している手ごたえを覚える。
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