2009/10/4

COU通し!  演劇

シアター・コクーン『ユートピアの岸へ』二回目は12時から22時までの通し。
前回の三日連続の一部ずつの鑑賞と違い、今回は異様な緊張と迫力が漲った。さらには全員の息がぴたりと合って、ほとんど奇蹟のようにうまく行っていたように思えてならなかった。殊に前回からの長谷川博己さんと松尾敏伸さんの成長ぶりには目を見張るものがあった。こういう言い方はいかがなものかと百も承知であえて書くが、とよた真帆さんの演技も押しも押されぬ確固たるものに昇華していた。さらに水野美紀さん、栗山千明さん、紺野まひるさん、美波さん、高橋真唯さんら若手女優の達成も著しい。
ヴェテラン勢の堂々たる至芸については言うまでもなく、前回やや懸念を残した音響設計も実に絶妙のタイミングを獲得していた。欲を言えばラスト、嵐が来る!というタイミングをさらにもう数拍、そして雷鳴の轟をさらにもう数拍、遅らせてみてはどうだろう、しかもはじめは小さな、そしてやがて大きな雷鳴にとフェイドインする、とか。でもいまでもじゅうぶんだけど。

さて、明日は千秋楽である。おまけに聞けば作家トム・ストッパードが見るとのこと。
各人の緊張もやぶさかではなかろうが、ひたすら大成功を祈念したい。

それにしてもこうした巨大な仕事を見ていると、自分が仕事をしていないことが心底不甲斐ない。私自身だけでどうにかなるわけでないことはわかってはいるが、それにしてもひたすら呆然とする。
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