2009/12/7

ウェルマン・木下・黒沢  映画

土曜、シアターコクーンにて作/レジナルド・ローズ、演出/蜷川幸雄『十二人の怒れる男』を。子供のころ、テレビでルメットのあれを見て感動に震えて以来のことだが、やはりこの話はもっと小学生や中学生に見せるべきだ。今回は戯曲を正確にやることが目的と思われたのでそうした提案はお門違いだろうが、仕分けされた子供向けの劇団などはこの戯曲こそを巡回して見せてまわるべきだろう。時代が違うとか国籍が違うとかといって敬遠するのは間違っている。この普遍こそを子供は感じ取るのだ。
それにしても中井喜一さん、かっこよすぎだ。身のこなし、特に振り向き方は現代の俳優にはない。完全にお父上を超えたのではないか。

日曜、原稿を書くために木下恵介『お嬢さん乾杯!』とリチャード・C・サラフィアン『バニシング・ポイント』をDVDで。久しぶりに見たこの木下にはウィリアム・ウェルマンの演出を参照している箇所がある。また、木下という演出家はひどくモダンなギャグをちりばめる人で、そんなところも黒沢清に通じる何かを感じるのだが、ウェルマン〜木下〜黒沢という流れを考えるとなにやら奇妙に納得できるものがあり、唸った。デビューしたての佐田啓二がガットギターをつまびいて唄うのだが、それが失敗していてもそ知らぬ顔でOKしている。ここらへんも黒沢っぽい。バイクで二人乗りして東京じゅうを走り回るところなども、そういう場面は撮らないけれど妙に黒沢さんっぽい。
『バニシング・ポイント』は、相変わらず『バニシング・ポイント』だった。笑って流した。
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