2009/8/31

NAGAYAMA-2days  音楽

音楽をやるときはまったくもって天然でしかないな、と思いつつしかし、映画を作るときだって実は同じ精神状態にあることを感じ取ったvacantでの二夜であった。土曜は、「客入れ」「客出し」での二曲、日曜は「客入れ」と間に浅野君の、実に興味深いサンプラー演奏(せっかく超レアなリッケンバッカー持って来たのに弾く機会がなかった。残念!)を挟んで、「客出し」として浅野君をドラムスに迎えてのトリオ。人前での演奏というのは去年だったか、中原とやったのが大学以来で、ウン十年ぶりのことだったけれど、二人ならまだしも今回はさらに増えて三人ともなるとまさに映画撮影中と同じ。気配り、というか相手の出している音の気配を毎秒どう察知し、どこで自分が前に出るといいか、どこで座を明け渡すか、をいちいち発見しながら二十分という時間を乗り切ることがパフォーマンスということになり、それはまさに映画を撮影しているときに対象をみつめている状態となんら変わらない。そうするとやはり映画撮影だって天然なのだなあ、ということに思いは馳せるのだった。
……ま、二十分も続くショットなんて撮ったことないけどさ。
いつかライヴハウスなんかのでっかい音出し放題の状態で、また三人でやってみたい。ちなみに初日の「客入れ」は《トゥモロー・ネヴァー・ノウズ》の、「客出し」は《テルスター》の、そして二日目の「客入れ」は自作《Helpless》と《EUREKA》の、それぞれカヴァーで、最後のトリオセットはまったくの即興(ナガシマ曰く、アシュラテンプルだなと)だった。といっても前の三曲だって多少打合せしたってだけで、ぜんぜん即興だったのだが。
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2009/7/10

Amazon頼みの恥かきっ子  音楽

昨日の日記を見た友人がメールをくれ、イーノ&バーンはビートインクという会社が日本盤出していて、イーノ抜きで来日公演もあった、ということを教えてくれた。
いやはや、なんともお恥ずかしい。
ビートインクさん、申し訳ありませんでした。このような志の高い会社が日本にもあると知って安心しました。かつ、自分がAmazonにばかり頼って、レコード屋に行かないからこういう無知を晒すのだ、とあらためて思い知らされました。
まだまだ修行が足りないなぁ。。。
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2009/7/9

恩知らずと怯えの世界  音楽

スイスにてイーノについて友人と語ったついでに買ったデイヴィッド・バーンとの久しぶりの共作『Everything that happens will happen today』を聴いているのだが、昨年の作なのにどうしてこれ、邦盤が出ていないのか。あまり最近の音楽を聴いているわけではない自分が聴いても、かなりのド傑作と思われるのだが。イーノとバーンによってどれほどの日本の音楽好きが八〇年代に救われただろうか。そのことをまぎれもない現在として噛み締めるための名盤だと思われる。私もまた例外でなく、当時畳に寝転がってかじりつくように聴いていたラジオからトーキング・ヘッズの〈シティーズ〉が流れてきて、あ、と時代を実感できた瞬間を今でもすぐに思い出せる。その畳の匂いさえ記憶している。そのときを越えるとまでは言わないが、でも最近これと肩を並べるほどいいアルバムは湯浅湾『港』しかなかった。どうやらどことも契約していないレーベルからのリリースのようだが。

新聞を読むと「誰でもよかった」無差別殺人がことさら悲痛に語られている。それと世界中で起きている民族間抗争を安易に同一視してはならないとは思うものの、それでも大差ない気がする。要はどちらも戦争と大差ないということだ。戦争だって敵なら殺す相手は「誰でもいい」わけだが、日常空間でそこまではできないからこうなっているだけだ。そうしてそれらすべて、他者への、貧困への、隣人への恐怖を煽りたてるさまざまな風説がつくりだした妄想であることをもうちょっと真面目に考えた方がいいのではないか。怖がりがさらなる恐怖を生む世界。そうやっていつまでも洗練されない世界。
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2009/5/12

驚愕の楽しい夕に  音楽

コッポラの新作のファーストシーンというのが見れる。
http://www.apple.com/trailers/independent/tetro/
いやはや、これだけでかなりどきどきするではないか。期待大。

ところで約三十年ぶりとかで『楽しい夕に』を聴いたのだけど、これ完全にいわゆるアシッド・フォークだったんですね。当時ろくでもない無知なパンク高校生だったから、ただへんなアルバム、てゆう印象しかなかったんですけど、なんですか、これ。〈あの娘の悪い噂〉とか〈ねむい〉とか〈ぼくの自転車に乗りなよ〉とかすげえよ。これほどまでの先見性があったとは。マジ吃驚。ひょっとしてひょっとすると最高傑作ですか、これ? 好事家の間では常識? でもそれは言い過ぎだよね? ともあれ、思わず続けてピーター・アイヴァースとメイヨを聴いて心を落着けましたよ。ふぅ〜。これと湯浅湾の『港』の間を埋めるアルバムって日本にあるんかね? あったら聴きたいものだ。いや、湯浅湾は全然アシッド・フォークじゃあないけどさ。
夜、あるお宅に強引にお邪魔してNHKの特番を見た(お邪魔しました!)のだが、〈きもちE〉の途中の歌詞が消されているのにとてもげんなりした。そんなことならはりきって特番なんかやるんじゃねーよ! ま、いまのNHKになんかなんの期待もしてねーけどな。ハタノさんがいなくなったNHKにロケンロールはないだろう、きっと。……という話をLJ亭主としたのはその二日ほど前のことだったな。
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2008/9/9

ラッキー・オールド・サン  音楽

最後の金魚が死んで以来、プレコが一匹隠棲しているだけとなった苔だらけの水槽を午後じゅうかけて掃除。かなりの重労働だったが、それでも夜には加圧へ。今日はかなりハードなメニューで、完全にへたばった。

ところが、である。深夜、さて寝る前に、と数日前に届いていたブライアンのニューアルバム『ラッキー・オールド・サン』を聴きはじめて、そんな疲れは吹き飛んでしまった。はっきり言って聴くのがやや恐かった。期待を裏切られても気にしないと心に決めるまで数日かかった。もうブライアン版『スマイル』ですべては終わったしそれでいいと心していたわけだ。ところが、である。これはもう『スマイル』さえ(すくなくともブライアン版)超えてしまっているのではないか。もうひとつの『スマイル』、もうひとつのロックンロール・シンフォニーである。ロサンジェルス、南カリフォルニアへの、ブライアンにしか作りえない賛歌である。表題は、私は知らなかったけどサッチモで有名な楽曲(あ、ピンク・フロイドの《ファット・オールド・サン》やキンクスの《レイジー・オールド・サン》もそこから来ているのかな?)なのらしい。それに着想を得てコンセプトを作り上げたようだ。ヴァン・ダイク・パークスが四曲で共作者になっているがそのうち三曲は演奏をバックにした詩の朗読になっていて、それらがミュージカルというかザッパのアルバムみたいに全曲が繋がっているなかで表題の《ラッキー・オールド・サン》のさまざまなヴァージョンとともにブリッジ的な役割を果たしている。もちろん現在のブライアンは66歳であり、その歌声の衰えを痛ましさと共に聴く覚悟が必要なのはブライアン版『スマイル』と同様であり、アレンジだってとくに新機軸が打ち出されているわけではなく、むしろ被っているネタも少なくない。ゆえに俗に言う名作だと吹聴するつもりはないし同時にイージーリスニングできる作品でもないが、しかしその痛ましさを乗り越えたところに感動があるのであり、「弟たちと一緒に歌う夢を見た」という歌詞ではじまる最後の《サウス・カリフォルニア》までに、ブライアンのことをまがりなりにも知る者にとってこれらは音楽以上のなにかになりかけてさえいるはずだ。歌声が消え、ピアノが軽やかに、あるいは管楽器がロングトーンであとを繋ぐとき、そこでなにかが起こっている。いままでも何度も感じてきたことだがそれが再び胸をいっぱいにする。

並みいる強豪を抑えて、本年度ベストワンアルバムに決定。
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2008/8/22

ONE DAY AS A LION  音楽

歯医者へ行き、加圧へ行き、某社で打合せし、そんで酔った。ワインをこぼしてひどいことになっていた。本日、連載第三回の原稿を書き上げ、メールで送った。そんななか、ここ数日最大の収穫はなんといってもザックの新プロジェクトONE DAY AS A LIONである。五曲入りのミニアルバムらしいが、激重のビート。唸るシンセ。ときどきギターが聞えるが、サンクスクレジットになんとブルース・ギルバートの名前を発見。言われてみればそんなふうにも聞えるのだが。それにしてもザックの声は依然として最強にかっこいい。それと、ローウェル・ジョージの娘さんイナラとヴァン・ダイクの共演アルバム『An Invitation』も、もちろんザックとはまるきり違うけど、素晴らしかった。
あと、なぜかここに来て読みたくなったのでザッパ自伝を読始。やっぱ笑える。
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2008/8/17

ブルース・ギルバート脱退?  音楽

WIREの新譜『OBJECT 47』のジャケットにあるメンバー表にブルース・ギルバートの名前がなかった。これでとうとう、私がブルース・ギルバートのいるWIREのライヴを見ることは不可能になった、ということか。。。

無念。
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2008/7/14

微熱アリ  音楽

昨夜からなぜか発熱している。といってもごく微熱だが、疲労がそのようなかたちで出てしまったのかもしれない。まあエアコンつけっぱで寝たせいで風邪ひいただけと思われるが。微熱といえど昔から本当に発熱に弱く、ひたすらぐったりしてしまう。できることといえばこうやって無駄な言葉を書きつけることとCDを聴くくらい。なんとかギターを弾くことはできるか。本とDVDはまるでダメである。創作なんてとんでもない。イーノがアンビエントということを考えついたときもたしか交通事故かなんかで入院してたときだったように思うが、こちらはイーノのごとき能力は皆無なので、ただ海月のようにふらふらするばかり。
片付けは三分の二まで進んだ。しかしここからが難関なのだ。2001年以降開けたことない段ボール箱とか、あるし。気味の悪いものが出てくる予感がする。事故死とかする前に一刻も早く処分しておきたい、昔のシノプシスとかね……。

そんな今日の収穫はシル・ジョンソン。Hi時代の四枚のアルバムを二枚組に収めたやつだが、どれも素晴らしかった。殊に最後の『UPTOWN SHAKEDOWN』というアルバムの冒頭は感動的なほどCKBにそっくりだ。横山剣さんもこれが好きだといいなあ、と思った。あとトニー・ジョー・ホワイトとジミー・ウェッブを追いかけてみたのだが、結局ホワイトがファーストアルバム(このアルバム自体も悪くない)でカヴァーした〈ウィチタ・ラインマン〉と、どうやら娘さんらしき人物が代表曲をリミックスした、というかセルフカヴァーした『DEEP CUTS』というアルバムがいまのところ、最高。ホワイトのワウの下品な使い方にはかなりグッと来るものがある。ジミー・ウェッブが自作曲をピアノの弾き語りでカヴァーした『TEN EASY PIECES』も悪くはないが、さすがにランディ・ニューマンには敵わない。てことで、ホワイトのセカンドを待っている。でもやはり、どこまでいってもウィリー・ミッチェルは偉大だ、という思いが募るばかりなのだった。

今日から夜の一時間をウォーキングに費やす習慣を復活させることにした。発熱のなか、ふらふらしながら首にタオルとストップウォッチをかけて近所を徘徊したのだった。
……いつまで続くことやら。
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2008/3/4

スタジオがほしい。  音楽

徐々に通常の営業時間に戻りつつある。いまはそこに昼寝が加算されている。昼下がり、とにかく眠い。春の近いせいか、ただの疲労か。
全部で十六枚のジミヘンをぶっ続けで聴いている。そうしてそれらはいちいち凄いことになっている。たとえば『イン・ザ・スタジオ』第一集の《リトル・ワン》でシタールを弾いているのはジミかブライアン・ジョーンズか、とか、第三集の1曲目の《ドリフティング》にツェッペリンの《ノー・クォーター》の原型がある、とかね。第四集にはジミヘンの《ブルー・スエード・シューズ》とか入ってるしね。なんだよ、それ。もちろん最高にかっこいいけどさ。とにかく後期のジミヘンにやられっぱなしだ。それでもう頭のなかはスタジオ構想でいっぱいだ。バンドはバンドとして、必要なのは決まった曲をやるのでないセッションなんだよ。昔はよくやったなあ。てきとーに。やっぱああいうことのなかからいろいろ出て来るんだなあ、アイデアが。それをやるには自由に出入りできるスタジオがあることなんだよなあ。でもよく考えなくても、高校時代じゃないんだからセッションの相手なんかいないよ。ましてプロでもないし、音楽仲間だっていないことをつい忘れさせる魔力が、このジミヘンにはある。
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2008/1/14

本日のまちこうば。  音楽

ベースマルチエフェクター(BOSSのME20Bてやつ)を購入。ギターに関してはこまめに分散したエフェクターを繋ぐのが好きなのだが、ベースに関してはあっさりマルチで行く。これは思い入れの問題である。ただ私はタッチワウの倍音やディレイのフィードバックが嫌いではない。なので必然的に書き込んだ音はすべてぐちゃぐちゃべちゃべちゃしている。ME20Bはワウペダルの効きがあまりよろしくないのが難点。まあ安いんだからしょうがない。
これで必要なものはすべて揃った。あとはギター改造を完了するのみである。
昼に浅野組視察。本日クランクアップということで、たこ焼きを差し入れ。酷寒のなか、監督主演のひとは上半身裸で水に濡れてたぞ。ドMだな、きっと、やつは。
家に戻ると斉藤が来てアレンジ活動。まずはメロディカにコンタクトマイクをつけるべく改造。まがりなりにもうまくいった。どうしてもプレイが縦割りでニュアンスというものがまるでない斉藤にNGを出し続ける。そのうち、なかなかよろしいフレーズが飛び出してきたので、ここぞとばかりにこないだ買ったZOOMのH2というハンディレコーダーで録音。それをパソコンに取り込んでメールでやつに送る、という私としては画期的なことを敢行した。
近所のインドネシア料理屋(ここのマトンの串焼きはなかなかに美味い)で晩飯を食っていると、斉藤が私の部屋を「町工場(まちこうば)みたいですねえ」と言う。まあ要するにテーブルの上が工具だらけだし、足元はケーブルとエフェクターだらけだからだが。
そして明日はその「まちこうば」を模様替えする。
BRENDA RAYというイギリスの女性ダブ・ミュージシャンの『walatta』というアルバムを聴いた。全然知らないひとだけど、相当に凝っている。
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