2005/1/23
ティーコージーをもらった家族 趣味

↑これが、何だかご存知だろうか?
帽子ではない。これを取ると……

ティーポットが出てくる。
そう、ティーポットを保温するカバーである。
正しくはティーコージー(Tea Cozy)と言う。
これから語るのは、初めてティーコージーを手にした、ある家族の物語である。
お願い:ここから先は、「プ○ジェクトX」のナレーションに脳内変換してお読みください。
ある日、家族のもとに不思議な物体が届いた。
リネン製で半円形のその物体を、家族の誰もよく知らなかった。
家族は、悩んだ。……これは一体何に使うものか?
誰かが、言った。「これはポットに被せるものではなかったか?」
そこで家族は、電気ポットに被せてみた。
しかし、ポットが大きすぎてスッポリ被せることができない。
また誰かが、言った。「西洋のものだから、食パンに被せるんじゃないか?」
そこで家族は、皿の上の食パンに被せてみた。
だが、食パンの乾燥が防げるはずもなかった。
振り出しに戻り、家族は、悩んだ。そして……
家族は、その物体の使い道を考えることを、やめた。
いまも、家族のもとにあるはずのティーコージーが、どのような運命を辿っているのか、我々に知る由はない……
―終―
友人から聞いた実話である。その友人の名誉のために匿名とした。ご了承いただきたい。
