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2005/3/2

2005年2月末の映画  趣味

2月最後に観た映画2本を忘れないうちに。


【今日の映画:1】東京上空いらっしゃいませ★★

日曜洋画劇場を始めとして、テレビで放送している映画はけっこう数多い。昼や深夜にやってるものも含めると、週に十数本は流れているだろう。何年か前、深夜にたまたまテレビをつけると、中井貴一と可愛い女の子が車に乗ってるシーンが映った。何かの映画かなと思いつつそのまま観ていると、シーンはいきなりジャズバーに移り、ジャズセッション(中井貴一がトロンボーン)が始まったかと思うと女の子が歌い踊りだした。その曲が、井上陽水の「帰れない二人」のアレンジだったので思わず引き込まれた(「帰れない二人」好きなんです)。その後、映画は間もなく終わったが、そのシーンだけがやたら印象に残り、しかしタイトル等を調べることもなく時が過ぎた。先日、ふとしたことからこの映画のタイトルが「東京上空いらっしゃいませ」であることを知り、いつものレンタルビデオ屋にあったので借りてきた次第である。

監督は「セーラー服と機関銃」などの相米慎二。ヒロインは映画初主演の牧瀬里穂。笑福亭鶴瓶も一人二役で出ている。「帰れない二人」は加藤登紀子など4人のシンガーに歌われる主題歌として使われている。80年代っぽい映画だと思ったが、上映はギリギリ1990年。

では感想を。筋書きと展開は冗長でモッサリしている。ひとつのシーンをワンショットの長回しで撮ってリアリティを強調するのが相米監督の手法らしいが、個人的にはやや退屈。鶴瓶キモイ。化粧品メーカーの専務役と死神役をこなしているのだが、前者のエロオヤジぶりが「師匠、もしかして素ですか?」というくらいキモイ。なによりも変な標準語で話すのがキモイ。鶴瓶師匠の演技力と監督の演出の賜物だろう(皮肉じゃないよ)。牧瀬里穂ウザイ。「ちっと黙っとれ、このクソガキが!」と罵声を浴びせながら顔面パンチを喰らわせたくなるほどムカつく。ひたすら前向きで我がままで、幽霊になってでも青春を謳歌しようとする子供っぽさ、必死さが伝わってくる。新人の女の子にこんな演技を徹底させた監督と、それに頑張って応えている牧瀬はなかなか凄い(皮肉じゃないったら)。
そしてストーリーはタラタラと進み、牧瀬がもう天国へ帰らねばならないってところで例のジャズセッションシーンに突入(セッションするに至る経緯は謎だが)。さっきまであんなにムカついていたのに、このシーンでクルクルと舞い踊る牧瀬はビックリするくらい可愛くて素敵。ああ、このシーンのためにこれまでの1時間余りはあったのだなあ。と、極めて個人的に感慨深かった。

結局のところ、偶然にもテレビではいちばん美味しいところを摘み食いしていたことがわかった。でも観てよかったと思う。映画全体の評価としては低めにならざるを得ないにしても。「帰れない二人」を練習しようっと。


【今日の映画:2】第三の男★★★★

故淀川長治に「映画の教科書」と言わしめた、いまさら説明を加えるまでもない古典的名作。玄関の暗がりで笑うギャング、観覧車、下水道、墓地の並木道など、光と影を巧みに使った映像美と名シーンの目白押し。いま観ると、サスペンスの筋書きとしてはやや緊張感に欠けるが、基本を押さえた謎解きと軽快な展開が小気味よい(「東京上空〜」を観た直後だっただけに)。抜かせないのがチターで演奏される主題曲「ハリー・ライムのテーマ」(エビスビールのCMの曲ね)。これもギターソロで弾けるようになりたいものだ。
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