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2010/2/4

MANIFESTO  趣味

Rhymester4年振りのアルバム『MANIFESTO』を買ったら相方が「昔は日本語ラップ嫌いって言ってなかった?」と言う。覚えてないけど言った可能性はあるな。ビートルズやら昔の音楽ばかり有り難がって、聴きもしないで「最近の音楽は駄目だ」っていう無自覚な権威主義のオヤジと一緒だね。自戒したい。

Rhymester宇多丸のラジオを好んで聴くようになったことが直接の契機だが、「ダジャレ」「ダサい」「怖そう」「黒人の猿真似」とか揶揄される日本語ヒップホップの世界が持つ面白さと可能性に少しだが魅了されている。マイルス・デイヴィスみたいにトランペットが上手くなくても、スーザン・ボイルみたいに歌が上手くなくても、たとえ曲が借り物でも、唯一無二の表現手段たりうるという心意気がいい。「誰にもできないこと」に価値があるのは自明だろうが、「誰にでもできること」に価値がないとは限らないし、それは本当に誰にでもできることだろうか?

外部プロデューサーと何人ものトラックメーカーを導入した『MANIFESTO』はまず何よりも曲がカッコいい。音楽にはまったく疎い私だが、聴いててイマイチと思う曲がひとつもない。ライムの緻密さ、遊び具合、わかりやすさは言うに及ばず。先にシングルで出た「ONCE AGAIN」や、「ラストヴァース」も素晴らしいが、一番好きなのは「K.U.F.U.」。

宇多丸第1パートで人類文明の発展に盛り上がったところで、マミーDパートはヒップホップシーンを20年走ってきた自分自身を振り返りつつニューカマーへエールを飛ばす。「バカでもできる フロウで殺す バカでもできる ライムで殺す」の部分で目頭が熱くなる。グッときたところで宇多丸第2パートの「アレ」が来て笑わせられる。最後は「持ってる奴に持ってない奴がたまには勝つ唯一の秘訣…それは…『工夫』」で締め。「たまには」ってところがたまらない。

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