2012/3/25
自宅ゲーム会120325 遊戯
何やかやと忙しくなったり娘の体調がすぐに悪くなったりするなか、月一回の自宅飲み会は何とか継続してきたが、ゲーム会はすっかりご無沙汰になってしまった。今回もまあ人が来そうなら昼からゲームやりましょうと声をかけたところ、想定外に人が集まって嬉しかったという話です。もはやお約束ですが、だらだらじわじわと更新していきますので、のんびりお付き合いください。
■リサイクル[2〜6人/30分/MESA boardgames]

お、これはテンデイズゲームズで買ってきたという……
ポルトガル製の競りゲーム、『リサイクル』だ。まずは最初にやってきた大学生4人組とSHUCHOの6人で遊んでみた。
聞くところによると、ゴミのリサイクル教育のために作られたゲームだとか。
らしいね。にもかかわらず(という言い方も失礼だが)ゲームとしても非常によくできてる。基本的には1枚ずつめくられる得点が書かれたコンテナカードを手札にある同色のゴミカードで競るだけなんだが、「競りに負けると出したカードがマイナス点になる」「パスしたプレイヤーでもあとから競りに復帰できる」「手札補充は全部で5枚あるストップカードが出たときのみ」「競りのスタートプレイヤーが移動するのもストップカードが出たときのみ」という風変わりなルールによって新鮮な面白さと悩ましさを生み出してる。ポルトガル侮り難し!
そんなに変わりますか。
まず競りに参加するだけでマイナスを食らう可能性があるので、様子見で1枚だけ出すとか競り値を釣り上げるとかがやりにくい。でもいったんパスで状況を見ておいて後から参加って作戦も可能。これはかなりお勧めできる。
なるほど。で、肝心のリサイクルについての教育効果は?
うむ! よくわからんが、ゴミはまったく捨てないか、捨てるなら溜めて溜めて一気に捨てろってことかな! 中途半端が一番よくないって身にしみるぜ。
ポルトガルの子どもたちの将来が楽しみです!
■エミッサリー クライシス[3〜9人/30分/Swan Panasia]

これはSHUCHO持ち込みの正体隠蔽カードゲーム。『超人ロック』や『シャドウハンターズ』を相当シンプルにしたシステムで『悪魔城への馬車』に近いと言えるかな。
その説明で分かる人ばかりとは思えませんのでエアP謹製アイマス動画でルールをご確認ください。
アイマスといえば、こないだ「765プロ」とか「876プロ」の意味を天啓のように理解したよ!
そんなん誰でも分かるでしょ。「アイマスとかまったく興味ない」アピールですか? 見苦しい。
正体隠蔽ゲームの常として、参加プレイヤーが正確にルールを把握し、キャラクター能力や勝利条件をある程度知っておかなきゃ楽しく遊べないって部分はあるが、先に挙げた先行作品に比べると覚えておかないといけない情報は少なく、初見でもそれなりに遊べる工夫が施されてる。ひと回しが短いし、キャラクターの組合せで無数の綾が生まれるから何度も遊べるしね。
このときは6人プレイでしたっけ? 何回くらいやったんですか?
1回目で瞬殺されてゲームを脱落したんで、隣の卓へ移っちゃった。残りのプレイヤーは数回遊んでたようだけど。
相変わらず薄情ですねえ。
いやほら一応ホストだから他の卓もケアしないとだし。それに後日夜通し『エミッサリー クライシス』をプレイしたぞ。
マジですか。ホントに中毒性はあるんですね。
慣れれば展開の綾が楽しくなってくる(もちろんどうしようもない回もあるが)。ただ、その昔『超人ロック』を三日三晩ぶっ通しで遊んでたような面子だったので、そのへんは補正していただいたほうがいいかもね。
だそうです。まあ夜通しはやり過ぎとしても数回は遊んでみるのがお勧めですね。
■キング オブ トーキョー[2-6人:30分:ホビージャパン(日本語版)]
9月24日……半年ぶりの更新とか、もはや罵詈も叱咤も出てきませんよ。
はい、もう放置しようかと思いましたが、新しいボドゲ記事を書く障壁になっちゃうのも気持ち悪いので何とか完結だけはしておこうかと。しかしながら半年経ったので記憶も曖昧です。あまり参考にしないでください。そんなわけで、『キング オブ トーキョー』はパスします。リンク先の過去記事をご参照ください。
なんて奴だ……

■グログロ[2〜6人/20分/Zoch]
ゲームマーケットで見つけた放出品でしたっけ?
そうそう、千円でゲットした。子供向けとしてはBGGでの評価が悪くないので気になってたんだけど、国内で遊んだっていうレビューをほとんど見ないんだよね。一応クラマー閣下作なのに。
画像を見てもどんなゲームなのかよくわかりませんね。棒倒しアクション?
六角形のタイルを進むために狙った色の卵を中央の入れ物から取り出すアクション。このとき、他の卵をこぼしたり棒(卵アラーム)を倒したりしたら失敗で後退しなきゃならない。
で、中央まで最初に辿り着いたら勝ちですか?
厳密に言うと、中央に積まれているタイルから子グロの描かれているやつを見つけて紫卵を取り出したら勝ち。卵を取るアクションは大人ならそんなに難しくなくて、数個減ったところで棒の支えが弱まって倒れるってパターンがほとんどだった。小さい子供だともっと難しいだろう。この卵取りアクションがこのゲームの肝であり、楽しさのほとんどが凝縮されてるといっていい。
子供を交えてキャーキャー言いながら遊ぶタイプってことですね。
コマも可愛いし、それがお勧め。大人だけでも盛り上がるけど2回連続ではやらないかな。ちなみに娘のいい遊び道具になってます。
ところで……グロって何? 熊? グロいの?
クズリの一種らしいよ。熊っていうよりイタチの仲間かな。

■大商人[3〜4人/15分/カナイ製作所]
最近『ラブレター』が大好評のカナイ製作所が作ったデッキ構築系カードゲームでしたっけ?
「デッキ」構築ではないな。毎ターン手札を2枚使って、なくなったら捨札を手札に戻すから、デッキのランダム性はない。
それって情報完全公開のガチゲーってことでは。
カードを裏向きで出して1金にするオプションがあるから、ある程度は残り手札を隠蔽できる。が、カツカツなガチゲーなのは確かだな。『ドミニオン』系を極限まで削りだした感じ。カード枚数たったの36枚だぜ。やり込んで伏せカードを読み合いながら妨害合戦できるようになったら素晴らしく楽しそう。
裏を返せば初見では厳しいってことですね。
そこまでは言わないが、「このカード強そう」「ここは金を貯めてみよう」とか適当にやってるうちに誰かがあっさり勝利条件を満たして終わってた。短時間で回せるので繰り返し遊ぶとよい。
そのまとめを聞いて、その後遊ばれてるのを見たことがない。
いまはその時ではないということだよ。人生はまだまだ長いから。
諸行無常。

■トロルマスター[3〜5人/30分/遊星からのフリーキック]
てらしまさんの5作品は全部買って最低1回ずつ遊んだけど、一番好きなのはこの『トロルマスター』だね。
僕も好きですよ。最初に使い魔の猫がいるゲームですよね?
往々にしてマンドラゴラとか鬼火とかにジョブチェンジされるけどな。
ぎゃ〜〜やだ〜〜!
というふうにランダムに選ばれた10種類の使い魔を召喚し、その能力を利用しながら勝利点を稼ぐゲームだ。でも使い魔はシステムの片輪で、重要なのは魔法カードによるアクション選択? 競り? みたいなやつ。
なんですかその微妙な物言いは。
チキンレースとも言えるかな? とにかくこのゲームの根幹部分で面白いシステムなんで、興味のある方はリンク先のルールを読んでくださいな。
説明投げた。
とはいえ、ここのアクション争奪だけだと殺伐としてしまう感じだ。巡りや手札が悪くて延々アクションできないってプレイヤーもいた。先行したプレイヤーを逆転しにくいところもある。でもアクション競りで突っ張ったり使い魔の能力コンボを上手く回したりすれば何とかなるかもという希望もあって、全体でバランスが成立してるように思う(使い魔のサプライにもよるけど)。
イラストも一役買ってますね。怖いモンスターっぽい使い魔もどこか愛らしくて和みます。僕も描いてもらえないかな。
そのためには最低ラインとしてエシャ君が登場するゲームをデザインせねばならないがね。
じゃあ僕が主役でダンジョンハックで2時間クラスのやつお願いします。
そんな趣味!?
0
■リサイクル[2〜6人/30分/MESA boardgames]










■エミッサリー クライシス[3〜9人/30分/Swan Panasia]













■キング オブ トーキョー[2-6人:30分:ホビージャパン(日本語版)]




■グログロ[2〜6人/20分/Zoch]











■大商人[3〜4人/15分/カナイ製作所]










■トロルマスター[3〜5人/30分/遊星からのフリーキック]














