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2008/7/6

ビンチ:諸行無常の国家興廃  遊戯

ビンチ解説

大学のサークル合宿で先輩の誰かが持ち込んだのを遊んだ記憶がある。様々な国家が淡々と興廃する様が脳の片隅に焼きついていて、機会があればまた遊びたいと思っていた。しかしながら日本ではもはや入手不可能。ところが先日フランスのゲーム屋を覗いたとき、第2版の在庫があったので早速注文した。ちなみに第2版ではボードのグラフィックが見やすくなってエラーが訂正されただけで、内容的には初版と同じらしい(あとボックスアートが渋くなってる)。

ヨーロッパを舞台に様々な文明を持つ国家(歴史上実在の国というわけではない)が勃興し拡大してはやがて没落し、新興の国家に切り取られていくという諸行無常な陣取りゲーム。国家の能力は2個セットの文明タイルで表され、各プレイヤーは1組を取って自分が発展させる国家とする。袋からランダムに文明タイルを引いてくる以外には運の要素がまったくない。必要な数のコマさえあれば侵略拡大は自動的に成功する。国家の勃興時は勢いがあるが、領域が広がるにつれてさらなる拡大が困難になると同時に守りも薄くなる。やがてプレイヤーは自分の国家を見捨てて(衰退させて)新たな国家を投入することになる。自分の手番ごとに国家の領域(衰退中の国家も)によって得点し、規定以上の最高点を稼いだプレイヤーの勝利。

相方が休日出勤で不在となったので、昔を懐かしみつつソロプレイをしてみる。自分のほかに3人のダミープレイヤーを投入し、ひたすら拡大路線を取らせる。もちろん人間プレイヤーが圧倒的に有利なので、ダミープレイヤーは初期コマの数や国家の分断ルールなどで優遇されている。手番もランダムで決めたところ私は4番手となり、おいしい文明タイルセットを全部取られてしまった。序盤は出遅れを覚悟せねばなるまい。
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↑中盤。私の青は軍事鉱業国家でスペイン→フランス→イギリスと席巻してから衰退したところ。黒海北に進出している赤は貨幣経済を基盤とした農業国家。黄は要塞技術を持つ牧畜国家。緑は超鉱業特化型。ダミープレイヤーの帝国は分裂しても平気なので、北欧と東欧の3鉱山を押さえたままコンスタントに得点していた。
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↑終盤。レジスタンス(防御力+1)なスパイ(一撃必殺)国家だった青がロシアから東欧を席巻して衰退に向かうところ。
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↑終了盤面。ヴァイキングな青が再びスペインからイギリスを席巻し、最終得点で緑に8点競り勝った。

あるいは記憶が美化されているかもと覚悟しないでもなかったが、ソロプレイで滅茶苦茶興奮してしまった(相方に見られなくてよかった)。曲がりなりにも歴史学に関わっている自分としては、大きな時間の流れをダイナミックに実感でき、あれこれ妄想が広がってしまうこの素敵ゲームに惜しみなく最高の評価を与えたい。同じ感覚を共有できるプレイヤーと遊べたら本当に最高だが、しばらくはソロプレイでニヤニヤしてるのもいいな

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