「フリースタイルスキー「モーグル」上村愛子の話(一部妄想的な表現が入っています) 」
スキー・スノーボード
いよいよ僕の大好きな冬季5輪、トリノオリンピックがはじまった。冬季5輪が好き、といいいながら、1番の注目と気がかりは第1日目の女子モーグル。これは長野オリンピックの前のワールドカップから応援していた。
ミーハ―ではあるが、中でも上村愛子選手が大好きで(ルックスもだがもちろん滑り、エアーもだ)、今回は初のメダル、そしてその色は金色なのではないかと思っていた。
エアーの競技に縦回転も導入されるという改定もあり、フィンランド男子ヤンネ・ラハテラ選手の大きな3Dエアーに魅せられ、女子では普通出来ない(だろう)とされるコークスクリュー720(実際彼女のコーク720は他の選手と比べ技の完成度は比べ物にならない)という大技のマスターに向け、故障しながらもずっと一生懸命やった苦しい筋トレ、そして飛び込むと痛いであろう水に飛び込むエアー練習台での特訓。
そして日本チーム全体の良い意味でアットホームな雰囲気でやったきた環境、中でもチームAIKOのサポートや、オリンピックという舞台の独特なテンション、そして日本人みんなの応援、これまでの実績と経験。
スキーを滑る事がが嫌になっていた時期から復帰し練習したこの4年間、彼女の大好きなお母さんからの応援、これで結果が出ないわけがない、きっと結果が出ないわけがない、そう思っていた。
だが結果は、残念ながら5位に終わった。それでも立派な入賞なのだ。長野が7位入賞、ソルトレークでは6位入賞、そして今回は5位入賞と、3大会連続入賞であり、着実に順位を上げている。
でも順位なんかより、その滑りとエアーそのものに本当に感動した。でも出なかった点数にはショックだった。
今回は特にスピード、タイムをまず基準にして、ターン点を評価していた。彼女は決して遅くなかったが、大技コーク720を確実に決めるためにも少しスピードをおさえていた部分もあった。けど長野の時なんて、そういうのはむしろ評価され、ジャッジにはひびかなかった。だけど、今は昔じゃない、残念だけど今回はそういう傾向のジャッジだった(元リレハンメル5輪、長野5輪日本男子モーグル選手、プロスキーヤーであり解説を務めていた三浦豪太氏のコメント参考。セ○ミンEでおなじみの三浦親子の息子の方です。選手時代のニックネームはゴンちゃん)。
(冷静に見て彼女の滑りは、スピード重視のジャッジだったとはいえ、もっとずば抜けて高い点数が出ておかしくない内容だったと思います。)
けど彼女は出なかった点数に対して見苦しい憤りなど一切見せず、その後も後続の選手の滑りを見守り、自分の上位に立った選手たちへも惜しげない笑顔とキスを交わしていた姿、それこそが今回の彼女のいちばんの良さだった、そういう風に思う。
スキーとは別だけど、そういうのって今の時代にはすごく貴重で、いかにもスポーツマン(レディ)シップにのっとった潔さ、同じ人間として本当に尊敬します。
(出なかった点数に対して、怒ったりストックを地面に叩きつけたり、いかにもえ〜、なんで私がそんな点数、っていう顔をする選手を過去見たことあるので、そういった表情、仕草、全て力は出し切っての結果、という超然とした、いや、ナチュラルな雰囲気の彼女がすごく好きです。長野の時だって、すごく気持ちの良い晴れやかな笑顔で7位のジャッジを受けていたことを今でも鮮明に思い出せます。ソルトレークは僕見れなかったので一生悔やまれます。)
彼女のスキーレベルは間違いなく世界トップレベル。あと1回、次のオリンピックは十分出場できる年齢だ。次はきっともっと感動と、念願の金メダルを獲得できるように応援していきたいと思う。頑張れ日本!頑張れ愛子!いやもう彼女大好きです。大ファンです。
もし彼女が目の前にいたら、
「オリンピック、お疲れさん。」
と、まずはそう言ってあげたいな。

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