え〜、このブログに影響されて、写真に手を出そうという方が1人増えたようです。大変うれしい反面、あまりのめりこみ過ぎないように気をつけて下さいね。「散歩のお供」というくらいが気張らなくていいと思います。それこそ旅にもおすすめですよ。
以前は僕もそこそこの機材を買い集め、それをそれなりに駆使して、多少の実績も残し、さらに写真の仕事もし、白黒の現像・プリントの暗室作業まで出来るようになった私。今はお気軽スナップ程度。フィルムカメラを久しぶりに買ったとはいえ、撮ったフィルムはまだごく少量。
一時期は、「腕前だけならきっとプロになれる、あとは機材をもう少し買い足して。」、などと思っていました。けどプロになるってことは、自分で自分のマネージメント、営業もこなさないといけません。
以前、「プロカメラマンになろう」という本を読みましたが、その本の中に、「まず金とコネ」という事が強く書かれていました。
機材には金が膨大にかかります。フィルムなどの消耗品と現像・プリント代もたくさんかかります。出来た写真を売る前に、まず現像しないといけませんね。
そして営業、つまり、仕事を引っ張ってこようにも、ツテがいる。急に仕事はポンポンまわってくるわけはありません。これが、プロに弟子入りして修行時代、下積みを何年もこなしてから上がっていくと、そのお師匠さんからだんだん仕事を引っ張ってきてもらえるでしょうが、自分一人で独立したらそれも望めません。(もっと怖いのが、師匠が悪い人だったらアシスタントでこき使われるだけで、育ててもくれません。)
会社のお抱えカメラマンなら、ドカンと高収入は望めませんが、ある程度会社という枠の中でそれなりに安定した給料をもらいながら写真の仕事が出来るでしょう。けど、フリーカメラマンだってそうでしょうが、それよりもさらに撮りたいものを撮る仕事が出来ないでしょう。それに加えて会社のニーズに合わせ、上役には文句を言われながらの仕事になること必至です。こういうのが仕事になると、写真がむしろ嫌になってきます。僕の場合仕事してる時はそうでした。2年7ヶ月ほどですが写真に関わる仕事をしていた時、だんだん機材を手放し、プライベートで写真を撮らなくなっていったのです。
プロになるには誰でもなれるんです、知ってました?カメラ・写真には国家資格がないのです。だから「僕はプロだ」と宣言すれば極端な話、もうそれでプロです(稼ぎを考えなければですが)。
最近はYAHOO認定のデジカメ検定なんていうのも出来たりしてますが(3級だけ受けて僕も合格しました)、それも国家資格ではありません。気休めっぽいので2級1級取得へ僕は向かいません。
あと、芸術性の高いこの「写真」という分野ですが、なぜ絵画ほど1枚に価値が出ないかご存知ですか?「複製」が出来るからです。そう、いわゆる「焼き増し」ですね。ネガがあれば何枚でも焼けますよね(厳密に言えば、精密な焼き加減は1枚1枚違うものですが)。
いろいろ書きましたが、しかし、「趣味」とい点では、まさに趣味のいい趣味だと思っていますし、年をとっても出来る趣味です。それに1枚1枚が記念になります。「押せば写る」ので、写真は難しいというイメージがありがちですが決してそんな事はありません。今はケータイにだってカメラが付いている時代ですしね。でもカメラはやはりべっこに持ちたいものですが・・・。
興味のある人はぜひ、と言いたいところですが、くれぐれもハマらないように。

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