■連投の主戦、力尽きる
岩手大がつないだリーグ初優勝の夢は青森大のサヨナラ安打に砕かれた。岩手大は0−3で追う9回2死から好機をつくり、一挙3点を奪い返して同点とする粘りを見せたが、連投の主戦三浦将太(3年)=盛岡大附属出=が最後に力尽きた。
11安打されながら我慢の投球を続けたエースを責めることはできない。三浦は「みんなに申し訳ない」と語ったが、澤村省逸監督は
「うちとしては精いっぱいの戦い。選手たちには十二分にムチを入れてきたし、これ以上はもうたたけない。能力を出し切り、あらゆる手を尽くした結果だ」と迷わず言い切った。
これで「終戦」ではない。確かに逆転優勝は消えたが、10月2日の最終戦では三浦の1季7勝のリーグ新記録が懸かる。ここまで全9試合登板の鉄腕は
「4年生と試合をやれる最後の1戦。感謝の気持ちで何が何でも勝つ」と闘志を新たにした。

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