海外のファンから代理購入を頼まれていたので、いくつかのネット小売りに注文を出していました。その中で最初の便が昨日到着。正式発売日に先駆けてものを手にすることができました。
一度聴いただけで感想がまとまるわけではないので(事実、Mr. Blus Skyの感想はまだ書いてません)、今回はとりあえず気がついたことのみコメントしておきます。楽曲そのものについての感想は書きませんが、それでもネタバレ内容を含むので、閲覧についてはご注意下さい。
日本盤3タイトルは全て紙ジャケ仕様のSHM-CDです。まあ、SHM-CDが本当に高音質なのかどうかは私の耳にはよくわかりませんし、データ化してしまうとファイルサイズも同じなので、有り難がるべきかどうかは判断に悩みます。カラーレーベルで、Armchair Theatreについてはジャケットの一部が拡大されているようです。
ジャケットはオリジナルに似て非なるものとなっています。こういう細かいサービスはいいですね。日本盤は全部ゲートフォールドで、片方のスリーヴに不織紙に入ったCDが、もう片方にオリジナルブックレットと日本語解説が含まれています。
以下、各タイトルについて気付いたことを簡単に。
・Armchair Theatre
ライナーはEric Idleが書いています。ただ、彼の英語が極めて難解で、中盤以降何を書いてあるのかよくわかりませんでした。日本語訳を読んでも・・・やっぱりよくわからない。これ、万が一自分で訳すことになっていたら困っただろうなあ。
解説は3つとも岩本編集長のペンです。前半は共通の原稿を使用していて、後半だけそれぞれの作品で差し替えになっています。いくら岩本編集長でもそれぞれオリジナリティのある文章で上手に埋めるのは困難でしょうし、理解できる選択です。安定した筆致で、村上太一さん亡き今、ELO作品のライナーをお願いするなら岩本編集長の右に出る人はいないでしょうね。なお、歌詞と対訳はついてません。
ボーナストラックは3曲。うち日本盤オリジナルが1曲です。BorderlineはLift Me Upのカップリング曲。もともと2分20秒だったのが2分24秒に伸びているのは聴き比べなければいけない? で、当時のカップリング曲ではI'm GoneとSirensが漏れています。次のForecastは1989年に録音された曲だそうですが、本当に当時のプロダクションなのかどうかは不明。また、旧盤のArmchair Theatreを聴き慣れている人であれば、「こうなったのか」と驚くこともあるかも。3曲目は日本盤限定のボーナス。Richard TandyとのコラボレーションでStrange Magic。録音されたのは2年前だそうです。
・Zoom
体裁は同じですが、こちらは歌詞対訳付きです。ライナーの対訳は、ファーストシングルがLift Me Upであるかのような誤訳があります。私はiTunesでファイル化しましたが、CDDBのデータベースではIt Really Doesn't MatterのItが抜けているので注意。ボーナストラックは同様に3曲。One Dayは2004年の録音。2曲目はPBSショーからDo Yaです。これは、Turn To Stoneが収録されるという情報があって、現時点でもi™SではTurn To Stoneでサンプルが聴けるのですが、CDに実際に入っているのはDo Yaです。3曲目はLucky Motelというインストルメンタル。
Zoomの音はまだ最後まで聴いていないので、細かいバージョン違いがあるかどうかは全く見当もつきませんが、少なくともAlrightはRichardのピアノが入っている方のバージョンでした。
・ELO Live
実はこのアルバムのブックレットがどうなっているか、結構興味があったのです。実物を見た結果、「予想以上に予想通り」でした。確かにパーソネルのところにはRosie Velaの名前がありますが、Rosieの写真はない、または極めてわかりにくくなっています。まるで「なかったかのような」扱いです。彼女を含めて、写真はほぼJeffのみとなっており、あくまでJeffのソロライブバンドのように扱われています。
岩本編集長のライナーを読んで気付かされたのですが、Zoomからの曲を排除した結果、こういう曲目になったのですね。しかも、DVDに入っていなかったSecret Messages、Sweet Talkin' Woman、Confusion、Twilightが収録されています。どうせならRock'n' Roll Is Kingも入れてほしかったところです。TwilightはMr. Blue Skyのボーナスと同じバージョンだと思いますが、まだ聴いていないので確かではありません。その他の曲についても、DVDとは別の夜に由来するかどうかは確認していません。
ボーナストラックはまずOut Of Luckが2010年のもの、Cold Feetが1992年のものだそうで、これにやはりRichard TandyとのコラボレーションでTelephone Lineが追加されています。

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