娯楽作品としては充分に面白い
現在公開中のアメリカ映画で、主演はデンゼル・ワシントンとクリス・バイン。無人で暴走する列車から街を救うべく、ふたりの男が死力を尽くすというアクション映画。実話を下敷きにしているとのことです。
ストーリーです。リストラを前にした機関士フランク(ワシントン)は、転職してきた若い車掌ウィル(バイン)と乗務業務につきます。ところが、有機溶媒を大量に積んだ貨物列車が、機関士のミスから無人で走り出します。運行管制官は通常の対処を試みますが、いずれも失敗に終わり、列車は機関全速で走っていることが判明します。ヘリコプターからの乗り移り作戦も失敗し、列車はフランクの列車とみるみる接近します。かろうじて正面衝突を免れたフランクでしたが、このまま列車が暴走すると、大都市で脱線して大惨事につながることが予見されました。フランクとウィルは列車の追跡を開始します・・・
話を整理するととても単純なんですが、単純故に盛り上がるサスペンスもあるわけで、「どうせ成功するに決まっている」とわかっていてもテンションは高いまま見続けることができました。映像に関しても、CGを多用しているんだろうなというのは感じられても、ごまかし方が上手なせいかCG故のチープさは露呈せずに済んでいます。ドラマの深さを求めるべきじゃないと思うので、単にはらはらして楽しめればいいというのであれば、1時間半ほど快い緊張感を味わうことができました。
後から思えば、「ああやって止める」のであればもっと早くからできなかったのかと思わないでもないし、危険物を積載している貨車の前で切り離すことはできなかったんだろうかとも思いましたが。
うっかりミスをしでかした機関士の運命は・・・そうなってしまったわけですね。
評価は☆☆☆☆です。

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