23付けで「競技スケーターであることよりもエンターティナーであることを選んだ」なんて書いちゃって、本当にごめんなさい。
試合後のインタビューで浮かんだ涙とエキシビ後「次は、新採点方に合わせます。」と言い切った姿をみて、「えっ?!引退しないの?」と一瞬ビックリしたんですが、一日経って自分の間違いに気付きました。
私は忘れていたんです。あなたが『故障でシーズン半分を棒にしていた』ことを。
NHK杯からオリンピック出場権を懸けた全日本選手権までの見事な復調ぶりと、あなた自身の表現力の素晴らしさに目が眩んで、あたかも、万全でオリンピックを迎えたと、勘違いしたんです。
ベテラン選手が新採点方に合わせて演技を見直し、技術を習得するのが容易でないことは『世界の荒川』の闘いを見ても明らかです。意識改革だけでも相当の日数が必要でしょう。まして、レベル4の技術の習得となれば、シーズン序盤、故障でリンクに立つことすらままならなかったあなたには、当然時間が足りなかった。
新基準に合わせた演技をしなかったのではなく、出来なかった。
どれほど悔しかったことでしょう。
パラヴェーラであなたの目は真っ直ぐに4年後を見据えていたんですね。
プロに転向なんて、とんでもない。大いなる誤解だったんですね。
あなたのエンターティナーぶり、女優ぶりは個性にしかすぎない。
本当の姿は『アスリート』だと、漸く理解しました。
さすが『銀盤の女優』見事にだまされましたよ。(いや〜、参った参った。)
次は世界選手権ですね。今まで特に応援することも無かったけど、これからは『アスリート村主章枝』を応援していきます。頑張ってください。(でも、予定通り荒川が出たら、彼女をより強く応援しちゃうのはお許しくださいませ。笑)
4年後バンクーバーに向けて、より熾烈な競争に勝たなくてはならないのは必至。
でも、『魂をゆさぶってこそのフィギュア(by刈谷アナ)』だもん。
感動を与える美しいフィギュアの為にも、何より、あなた自身が後悔しない為に、滑り続けてください。
ところで、だまされていたのは私だけじゃありません。
SP後、某通信記者が「新採点方対策におぼれ自分の滑りを見失う選手のなかで、唯一、自分の表現にこだわった」と称賛していましたよね。たぶん世界中のほとんどが、『得点よりも自己表現』とカンツガッタのです。
世界をも騙した女優っぷりに感服です。

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