患者さん24時間電話相談シリーズ(っていつからできたんだ、そんなシリーズ)
( )の中は内なるつぶやき
本日早朝6:00の会話
患者「リーゼって何ですか?」
薬師K「気持ちを落ち着けてくれるお薬です」
患者「これ飲むと眠れますか?」
薬師K「気持ちの安定と副作用の眠気を利用して睡眠薬のような使い方をすることはありますよ」
患者「主人のなんだけど」
薬師K「(およよ!)それなら飲まないでください。人の薬は飲んじゃダメなんです。なぜかというと・・・」
(私がまだ説明中でしたが話をさえぎるように・・・)
患者「そんなこと言ったって眠れないんですよ。一睡もしてない」
〜3秒思案〜
薬師K「普段何か睡眠薬を飲んでいますか?」
患者「はい。マイスリーを。でも失くしたので夕べは主人のリーゼを飲みました」
薬師K「
(すでに飲んでる!)飲んでしまったんですね。・・・では、そのリーゼを再びもう一錠飲んでいいか、というご質問ですね?」
患者「そうなんです。今朝、すごく頭が痛い。リーゼのせいかな?と心配になって。しかもぜんぜん眠れなかったしね・・・」
薬師K「・・・お気持ちは十分にわかりました。でもリーゼは自分の薬ではないので飲まないでください。今日は病院に行って先生と相談していただけますか?」
患者「
いやです。」
薬師K「
え????い、いや・・・・・・って」
患者「
寝てないので病院にいく体力がありません」
薬師K「なるほど、それもそうですね・・・」
患者「あ、あの・・・(再びさえぎる感じで)もう私には理解力ありません。それに、
眠くなってきたから電話切っていいですか?」
薬師K「え、眠くなってきた!はい、わかりました。じゃあもう朝ですけど寝てくださいね。起きたら主治医の先生のご相談くださいね」
〜というわけで一件落着。(してないような気もする)〜
一睡もできなかった方が私との会話で眠くなるとは・・・
心地よい声だったのか?それとも退屈な話だったのか?
かなり複雑な心境です。

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