昨日は「くろしお薬局グループ全職員対象
CPR(心肺蘇生法)&AED(自動体外除細動機)講習会」の後半組の講習日でした。10:00〜16:00の1日がかり。疲れたけど大変有意義な講習となりました。

まず、土居先生からはしっかりと救急における基礎知識について講義していただきました。

そして中谷先生による実技指導です。
この写真は、倒れている人に「大丈夫ですか」と声をかけるとき&呼吸を確認する時の姿勢。声かけは患者の肩をたたきながら、耳元で3回問いかけ。そして呼吸の確認は自分の耳を患者の鼻に近づけ、胸を見ながら5〜10秒確認です。息をしていれば胸は上下しますから視線を写真のように胸に向けるわけですね。

習ったことを2人一組で練習していきます。
最初はできなくても、次第にみんな上手くなってきました。
教科書だけでわかったつもりではダメ。やはり訓練を重ねて体で覚えないといけないことがよくわかりました。

これは体温保持のため毛布で体をくるむ方法の講習。
エビちゃんがかわいくくるまれていました

そしてCPR(心肺蘇生法)です。人口呼吸と心臓マッサージを徹底的に覚えました。

心臓マッサージは0.6秒で1回。それを30回連続で行います。つまり18秒。
その後人口呼吸を2回(1回1秒)、これで1セットです。
正確な速さを体に覚えこませるために、ストップウォッチ計測をしながら何度も何度も行いました。2分以上続けてやるとかなりの汗をかきます。
でも、講師の土居先生は、この手技を救急現場で2時間以上続けたこともあるそうです。人命のためにはしんどいとか言ってられないんですね。そうは言っても疲れると圧迫の強さや早さに影響が出ます。CPRが実行できる人がたくさんいれば交代でできます。一人でも多くの人がCPRを訓練しておくことは社会的に意義の大きいことだと思いました。

最後にAEDです。
ひとり一人が数度の練習をした後、講師の先生により実技採点されます。まったく覚えていない場合、修了証書をもらえません。
でも、今回の参加者31名全員がしっかり取り組んだので、全員実技は合格!これで、くろしお薬局グループ80数名の職員のうち60名以上がCPRとAEDを覚えたことになります。これはすごいことですよね!!
今後はCPRについて学ぶために、講習で使った人形を一体購入しようと思います。このタイプなら3万円強で買えるらしいですから。

これが一体あれば手技を忘れないように定期的に訓練できますからね。
あ、AEDも6月中には全11店舗に備え付けられます。1台30万円くらいしますが、これでもしかしたら人命が助かるかもしれないと思えば、安いものでしょう。
社会に根ざす、地域に貢献する・・・そんな言葉がお飾りじゃなく身近に感じた1日となりました。医師、歯科医師、看護師が多く受講しているこの講習ですが薬剤師の受講率は低いそうです。まだまだ意識が低いんでしょうね。法律上は医療提供施設になったんですから、医師でなくても行ってよい人命救助に薬剤師ももっと積極的に関わっていくべきだとつくづく思いました。
「でも、1日講習を受けたくらいで、実際の現場に出くわした時、本当にできるの??」
という意見もあるかと思います。そりゃそうです。緊迫した場面で、CPRやりましょう!と自ら申し出て実行できる度胸が全員に備わっているとは思えません。
でも考えてみてください。1回もやったことのないことは絶対にできません。反面、1回でもやったことがあれば、できるかもしれないでしょう。その1回目に挑戦したことが素晴らしいことなんじゃないでしょうか。人命救助に対して能動的に関わっていきたいと思うからこそ集ってくれた60数名の職員の意識の高さに最高の拍手を送ります!
参考⇒今回の本格講習会のきっかけとなった1/18の講習会の様子:
1/18講習会

0