先日患者さんとの話の中に戦争の話が出てきました。
子供の頃からいろいろな苦労を重ねたことをお話くださり、その中でも高知の大空襲は忘れられない、とおっしゃっていました。80歳を超えたご婦人がまだ20歳を過ぎたばかりの頃のお話です。小さい頃に両親をなくし祖父母に育てられたこと、大空襲では昨日まで笑顔で挨拶を交わしていたご近所の方が翌日にはもう亡骸となっていたという無残な現実を目の当たりにしたこと(しかも防空壕の中で焼死)、実家の目の前に爆弾が落ちたけれど幸い不発弾で助かったこと・・・そして今は病気が思わしくないけれど、あの時のことを思うと我慢できること・・・
ああ戦後に生まれたわれわれのなんと幸せで恵まれていることか・・・
今日は7月4日。その
高知大空襲のあった日です。悲惨な戦争を忘れず、襟を正して生きていくべきだとあらためて思わされます。
そして奇しくも7月4日は
アメリカの独立記念日。1776年、トーマス・ジェファーソン、ベンジャミン・フランクリン、ジョン・アダムスらによって作成された独立宣言書によって英国からの自由と独立を宣言し、アメリカ合衆国が誕生したその日です。高知で何万人ものが焼け死んでいく最中、海の向こうでは独立記念式典が・・・そう思うとなんともやりきれない気持ちになりますね。
いっさい薬局とは関係の無い話ですが、こんなことも知っておいて患者さんに接することも必要でしょう。

0