


毎年3月の最終土曜日は、松崎町商工会主催の「花とロマンの里俳句大会」の日です。今年で5回目ですが、昨年は大震災の影響で当日の大会は中止になりました。私は初めて参加させてもらいました。大会の前に那珂川沿いの田んぼの花畑を見ていきました。毎年リピートしていますが、ちょっと雨で残念でしたがとてもきれいです。これからもっと咲いてくるでしょう。
ちょっとのんびりしすぎて投句締切時間が近づいてきました。こういう時に限って目的地がわからない。警察署で聞いてそれでもわからずどうしようかと思いましたが、何のことはない役場の敷地内にありました。中に入ると知り合いが多くびっくりしましたが、私の師匠、和泉好先生もいらっしゃいました。「衛士さんが来るとは…」とびっくりされましたが、ペンションの営業が暇で…と。挨拶もそこそこに投句を済ませ、開会を待ちました。
今日の楽しみは大串章先生や黒田杏子先生、小澤實先生といった俳句界の大御所をこの目で見ること。いつもテレビでしかお会いしたことがないのでちょっと緊張しました。いやいやなんだか後光が差しているような…。
当日大会に参加したのは荒天にもかかわらず70人ほど、千葉や東京からも参加した方がいらっしゃいました。なお、事前に投句した方も150名ほどいらっしゃいました。さあ、先生方の線が読まれます。するとなんと、私の句が黒田先生の特選に入ったではありませんか!エイプリルフールではありません!
黒田杏子先生 特選
誰からも褒められぬ身よ鹿尾菜刈る 衛士
松崎の浦では鹿尾菜(ひじき)狩りが始まったという記事を見て作った一句です。私も遊びで鹿尾菜を採ることがありますが、何時間も煮て干してと、大変手間がかかる割には口に入るのはちょっとだけ、そんな感慨から詠んだ句です。先生からは「地味な句で誰もお取りにならなかったけど、“褒められぬ身よ”というところに万葉集の言葉のような深みがある」と褒められました。
そして何と、一発屋ではありませんでした。もう一つの句も佳作に入ったではありませんか!!
大串章先生 選 小澤實先生 選
廃校の今年も桜ほころばん 衛士
松崎町では、岩科小学校に続いて中川小も廃校になったと聞きました。しかし校庭に咲く桜はそんなことも知らずに咲き続けます。そんな感慨を読みました。ここ松崎町に限らず賀茂郡下では学校の統廃合が進み、母校を失う人が多くいます。
いつも地元の大会では司会ばかりやらされてますが、武者修行で好結果を納められ大変うれしいです!!黒田先生から色紙を頂戴したところです(渡してくれたのは小澤先生)賞なんてもらうとは思わなかったので、超普段着です、(`_´ )ゞ


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