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ルース米駐日大使夫妻が昨日、石巻市立渡波小学校を訪問した。その際、子どもをそっと抱き締め温かい言葉を掛けた。すると次々子供たちがルース氏の元へ…。その後、体育館全体に力強い言葉を投げ掛けたのだが、おそらく言葉の意味がわかっていないだろうお年寄りまで、感涙にむせび泣いたという。
はたして菅氏が現場に行って声を掛けて泣く人がいるだろうか。まあ日本人だから抱きしめはしないんだろうが、怒る人はいてもおそらく泣く人はいないだろう。これはなぜか。駐日大使だからといって劇的にこの局面を変えられるはずはない。これはパフォーマンスか否か。すっかり色あせた「沖縄県民はごかましとゆすりの名人」発言のフォローワークなのか。
人に感動を与えるということはどういうことだろう。一生懸命寝ずに対策を練っている人は評価されず、さっと来て暖かく抱きしめてくれた人に涙を流す。被災者の人たちが本当にしてもらいたいのは、心のこもった言葉で親身に話をしてくれること。膝まづいて同じ目線になってくれること。それなのかもしれない。
余談だか、隣にいた太平洋司令官ウィラード大将は、チョコレートとおもちゃを持参して子供に配ったという。今も昔も…と言ったところだ。

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