”エイミー”というオーストラリアの映画をレンタルして見ました。
オーストラリアの映画って、独特の雰囲気がありますねえ。欧州人の文化だけでなく、もともと住んでいたアボリジニの文化と混じわっているところが、魂をゆさぶるんでしょうか。
エイミーは、お父さん(歌手)が亡くなったのを自分のせいだと信じ込んで、それ以来耳も聞こえない口も利けないけど、歌で話せばちゃんと聞こえるし、ちゃんとしゃべれる(というか歌える)女の子。
お父さんの最期について封印してしまったお母さんが、自分の気持ちを受け入れることができるようになることで、お母さんの心を映す鏡のように、エイミーに変化が起こります。
実は小さな心が持ちこたえることができないほどの傷を受けていたエイミーですが、しかし、たくましさを併せ持ち、悪いヤツに追いかけられても、ストリートミュージシャンでちゃんと自分の食べる分は稼ぐし、お母さん恋しと泣くこともありません。
エイミーの歌は子供の歌とは思えないほど深く感動的ですが(ほんとに彼女が歌ってるんでしょうか!)、エイミーとコミュニケーションをとるため、周りの人たちも、皆歌をうたいます。♪公園に行かない〜?♪とか♪トイレはどこどこよ〜♪とか。行方不明になったエイミーを探すお巡りさん部隊でさえ、歌います。
大変な事態なのに、見ている方は、思わず笑ってしまいますが、これはもしかしたら、人生、悲しいこともおかしいこともみんなぐるぐるごっちゃになってるっていう、映画を作った人の人生観なのかも。
でも、ご近所皆があんなに歌のうまい町ってほんとにあるかしら?
なんて、映画に突っ込み入れてもしょうがないっすね!

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