昨日書いたアメリカ人の先生なんですが、同じくアメリカ人の奥さんが、私たちが英語を習っていた頃、日本で最初のお子さんを出産しました。
そのころの英語の授業では、日本人とアメリカ人では考え方が違うようで、うつぶせ寝と仰向け寝のような(今はどうなってるのか分かりませんが)、向こうと日本の違いを面白く聞いてました。
もういろいろ話してくれたほとんどの内容は思い出せませんが、日本語が分からない奥さんに、どうしても通訳できなかったと、少々憤慨しながら話してくれたことは、今でも覚えています。
赤ちゃんが生まれて女の子だと教えてもらったときに、病院の先生や看護婦さんが、男の子でなくて残念ですね、という意味合いのことを言ったのだそうです。
日本の、家には男の子が必要という感覚はアメリカにはないでしょうし、待ちに待った赤ちゃんを取り上げてくれて第一声が、「男の子じゃなくて残念」発言だったのは、かなりショックだったでしょう。
「アメリカではむしろ女の子のほうが喜ばれるのにね」とも言ってました。
私も、日本の家族がもう少し、縦のつながりでなく、夫と妻と子供でも、一人暮らしでも、気のあった同居人と共同生活でも、いろんな単位を大切に思える考え方だったら、もっと暮らしやすいだろうなあと思います。
その単位で、その構成員が満足して暮らしているなら、それでよしとできれば、息子さんたちは戻って来ないのとか、跡継ぎ生まないのは親不孝だよとか、結婚しないのとか、同性同士なんて世間体悪いよとか、全く無用なプレッシャーを持ち込まれることなく、本来の幸せだけを求めて暮らして行くことができるし、他の形態で暮らしている暮らし方を、尊重する気持ちも生まれてきます。
今日、紀子さまに赤ちゃんができたと聞いて、もし、跡継ぎとか、女系天皇の問題とか、なにも考えないでいい、家族の単位として暮らしていける身分なら、本当に心から「おめでとう、よかったですね」と皇太子ご夫妻は言えるだろうし、ご自分たちもいとおしい女の子を一人授かったことを、心から満足していられただろうに、とお気の毒になります。
この「お気の毒」なんて考えさえ不要な日本であったら、もっと住みやすいでしょうに。
そんなくだらないことで受け入れられなくて苦しむ人って、きっとたくさんいるんじゃないかな、と思います。
住みやすく生きやすく、なるといいっすね。
そうしなきゃ行けないっすね!

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