このところ毎日降る雨。
体にまとわりつくような湿気に、何もしなくても汗ばむこの季節、病院に来られる患者さんへの挨拶も、ついつい、「雨で大変でしたねえ」とか「湿気がひどいですね」とか、ネガティブなものになりがちです。
今朝もそんな感じでお手伝いしてましたが、ふと後ろで、明るい声が聞こえました。
「いい雨だね」
意表をつく言葉でした。
でも、ほんとにそうでした。
この時期、雨が降らないと、稲は枯れる、野菜や果物も十分に育たないんですから。
季節通りの天気がやってきてくれて感謝こそすれ、雨がイヤだとか、湿気て困るとか、文句を言うのは、的はずれなんですよね。
それに、よく降るとはいえ、九州で被害をもたらしたような大雨でもありません。
これは、いい雨、恵みの雨。
そうだ、小さい頃は、雨が降るとあじさいの葉っぱに出てくるでんでん虫を集めてたっけ。
梅雨の時期、箱のなかには大小さまざまのでんでん虫がいっぱいだった。
雨の日にも楽しみはあったよなあ。
そう思ったら、雨音はなんとなく楽しげ、雨もありがたい・・・。
ですが、やっぱり、洗濯物乾かないよ、布団が干せないなあと、空を見上げてしまう現実。
なかなか季節を楽しむという風流な境地にはなれなかったりします。

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