昨日はボラの日でしたが、ほのぼのさせられることを2つも目撃しました。
はじめは、いつも一人で来られるティーンエイジャーのお嬢さん。
この年齢にはありがちでちょっとセンシティブで、時によっては親しげに話しかけてくれるのに、話しかけられるのをとても嫌がり隅でじっとしている時もあります。
だから、来られたときに挨拶はするけど、あとは相手任せです。
でも昨日は、はじめてお母さんと一緒でした。
とっても楽しそう!
こんな明るい表情、はじめて見ました。
お母さんもお嬢さんもにこにこして、始終お二人で話しながら、受付を通って行かれました。
周りの存在など目にも入らないくらい話に夢中な幸せな親子に、こちらまで嬉しくなりました。
もう1つは、いつもはあまり仲の良くない老ご夫婦です。
実は、お二人はいつも行動が別々で、最近まで誰も、ご夫婦とは気づきませんでした。
旦那さんは、車いすで病院内を回られるので、別の科に行くときによくお供をしますが、優しくて明るいおとなしい感じの方です。
帰りも、バス停までお連れすると、「ありがとう」と仰って、お一人でバスに乗られます。
奥さんはご自分で問題なく歩かれるので、旦那さんのようにご一緒したことがなくて、良くは存じ上げないですが、やはり明るい方、でもちょっと親分肌の豪快な感じの方です。
ある日、このお二人が夫婦げんかしているところを受付の人が目撃、それでご夫婦だと分かったんです。
喧嘩といっても、奥さんが一方的に旦那さんを怒鳴っていて、旦那さんはただただ、黙って聞いていたそうで、あとでバス停に送っていった時、「あんたにはまずいところ見られてしまったね」と謝ってらっしゃったそうです。
それがなんと、昨日はお二人揃って、待合室でオリンピックをご覧になっているではないですか!
はじめてのことに、私たちは、びっくりするやら不思議なものをみているような気分で、時々遠巻きにお二人を眺めていました。
やっぱりなんやかんや言っても、長年連れ添われたご夫婦なんだな、というのが結論。
そうなんですね、やっぱりご夫婦!
でもね、最後はちゃんと落ちがありました。
旦那さんがやはり、「バス停までお願いします」と、こちらに来られたんです。
私たちは、もしかして、奥さんが旦那さんの車いすを押してバス停へ、という場面が見られるかしらと期待していたんですが、そこまではダメだったか!とちょっとがっくり。
でもまあ、ともかく、人が仲良くしている光景には、こちらまで思わず笑顔になります。
おかげさまで、春の光を感じた嬉しい日でした。

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