12月にはいると多くなるクリスマス映画、よくあるのが子ども向けに作られたディズニー映画ですが、実は、ディズニー映画は大好きなんです。
子どもの頃、母が毎月のようにディズニーの絵本を買ってくれていたからかも。
今日見た「サンタクローズ」もそうです。
サンタクロースでなく、サンタクローズ(=サンタの契約条項)。
屋根から落ちてしまったサンタクロースから仕事を引き継ぐ羽目になった男性、息子がサンタクロースを信じる夢は壊したくないが、実際にいるとは信じられず、子どもに請われてしぶしぶサンタの仕事を始めたのに、いつのまにか、それが自分の生涯の仕事と感じるようになる、そんなお話です。
息子が、頭のおかしくなった父親にだまされていると懸念した母親(=既に離婚)は、自分の恋人(精神分析医)に息子の軌道修正を頼みます。
「空飛ぶトナカイなんて見たことない」と言った分析医に、「100万ドルって見たことある?」と訊きます。
「ないよ」「ボクもない、でも100万ドルは存在するでしょ」
大人になるにつれ、見えないものは存在しないと考えるようになる。
でも、サンタは、子どもの夢ではなく、たしかに存在して、毎年良い子と悪い子のリストを作って2度チェックし、時の止まるクリスマスイブには、トナカイに乗って、妖精たちが作ったプレゼントを運んでくるんです。
見えないものだからって存在を否定する事はできないし、信じるに足りないとは言えないはず。
まだ見てないけど存在するものは、たしかにあるはずです。
そんなもの存在しないよと、早々と可能性を狭くしてしまわないでもいいんだよ、と映画は言っています。
そうだよね、サンタ、あなたがいてくれることが大切。
それを信じていた頃を思い出した時、大人だって、素直な心に戻るんです。
おそらく、今まで閉じこめてきた、何十年分の涙と一緒に。
クリスマスって、素敵な時です。

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