あまりに有名な映画ですけど、今まで見たこと無かった、見る機会さえなかったというのは何とも不思議。
あの劇中歌以外、内容は全く知りませんでした。
さきごろつい「フランス語検定を受けてみようか」などと、思いついたために、来月ある試験に向けて、このごろは、CSで放送されるフランス映画を教材代わりに見ています。
そのお陰で、ぶちあたった映画です。
(ちょっと動機が不純)
カトリーヌドヌーブ演じる娘さんと恋仲だった男性が、徴兵され、彼を待っている間に、娘さんは妊娠していることが分かり、彼を待てず、とうとう、好意を寄せてくれているお金持ちの男性と結婚してしまいます。
戻ってきた彼は、彼女が別の男性と結婚してシェルブールを去った事を知り、失意の中昔から彼に好意を寄せてくれていた女性と結婚、子どももでき、ガソリンスタンド店を持ちます。
クリスマスの飾りを付けたそのスタンドに来たのが、結婚後初めてシェルブールに戻ってきた元彼女と子ども。
しかし、彼と彼女は、短い会話で近況を交わしただけで、お互いの生活する場所へと戻って行きます。
まずはミュージカルだとは知りませんでした。
というか、ミュージカルは大好きなんですが、最後まで全ての登場人物がセリフの代わりに歌うなんて、びっくりでした。
そして一番びっくりしたのは、最後の結末。
フランスと言えば”不条理”という言葉が頭に思い浮かぶため、ラストで元彼女にであった時は、「きっと、二人で逃走だぞ」と思ったのですが、意外や意外、二人とも今の平和で楽しい家庭を崩すような事はしませんでした。
ふ〜ん、そうか。
これじゃまるでアメリカ映画だ。
(アメリカ映画は、それはそれで好きなのですが、裏切られたようで)
まあ、不幸になる人間が増えなくて良かったか。

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