(5月12、21日に情報を追加しています)
日本ではあまり取り上げられていませんが、現在、アメリカやカナダでは、ペットフードの汚染が問題になっています。
うちにも市販のキャットフードをやっているネコがいるので、その行方を追っているのですが、3月に始まった騒動はなかなか収まりそうにない上に、今度は、廃棄ペットフードによって農場の豚や鶏にまで広がり、さらにアフリカでも見つかり、被害は収拾とは逆の方向へ行っている感じです。
発端は、カナダのペットフード会社が、中国から輸入した小麦グルテン
(=粘りを出す)で、それをつかった缶フードやパウチを食べさせていたネコや犬に、腎臓疾患が見つかったことでした。(死亡も含む)
疑惑物質は、小麦の殺虫剤の副産物、メラミン。(あくまで”疑惑”です)(現在、ライスプロテインからも検出)
ペットフードの会社はリコールをかけたのですが、その小麦グルテンを使ったペットフードが次々と別の会社でも見つかり、現在のリコールリストには、なんと、キャットフードだけで2000種が上がっています。
現在、日本のペットフード会社のサイトでも、ぼちぼちリコールや安全宣言が出てきていますが、とても地味、しかも日本ではニュースには殆ど取り上げられていません。
が、最近になって、被害が、豚・鶏農場(=既に隔離)に及んだこと、アフリカ(フランスに本社)では、小麦や米でなく、ペットフード中のトウモロコシからメラミンが見つかってリコールになったことで、アメリカでは、FDA
(日本の厚生省にあたる)が、パン、パスタ、ピッツア生地、ベビーフードにも使われる、ライスブラン(米ぬか)、大豆プロテイン、コーンミールも調べる方針をだしました。
(ただし、汚染されたこれらの濃縮物が人間用に使われていると言う事実は今のところ無い)
日本でも、ペットフードに限らず、中国からの農産物の輸入量はかなりなものじゃないかしら、と思いますし、こんな記事を読むと、いよいよ、対岸の火事ではすまされないような気もします。
それに、こういうはっきりしない”疑惑”については、日本の厚生省は、かなり対策を練るのが遅そうですし。
*****(5月12日追加分)
その後のFDAの調査で、中国が小麦粉のタンパク質量を増やすために、メラミンを意図的にくわえた事が分かりました。
タンパク質の労は窒素の量で計るので、メラミンをくわえることで窒素の量を増やしたのだそうです。
さらに、実際にペットフードを汚染したのは、小麦グルテンや米プロテインではなく、この2つのラベルが間違えて貼られた”小麦粉”だったそうです。
汚染は、ペットフードの二次産物を与えられた豚、鶏から、養殖場の魚(サケ・マスなど)に広がっています。
ただし、これらの豚や鶏の肉製品や、釣った魚で、人間が影響を受けることはほとんど無いと考えられているそうです。
*****(5月21日追加分)
ペットフード汚染関連についての詳細は、
http://blog.so-net.ne.jp/gonshiro/
へ、情報元のリンクを含めてあげております。
ご興味の有る方はこちらへどうぞ。
(タイトルが「ペットフード汚染・・・」あるいは「ペットフードで死亡・・」になっています(今現在の記事数=8)。

0