そういえば、今日はBSで、「カサブランカ」があってるんですよね。
その昔、モントリオールにいた頃に、近くの大学の図書館で、よく映画を見せてもらってました。
大学ですから、「英語の勉強したい」とか、教育的な利用目的をいえばOK、そこで、勧められたのが「カサブランカ」でした。
そのころは、まだ純情
(誰が?)でしたから、ハンフリー・ボガードの低くつぶれたような
(ファンの方いらっしゃったら御免!)セリフを聞きながら、「う〜ん、何言ってるかわからん」と思いつつも、ひたすら自分のヒアリング力のなさを責め、何度も繰り返し見たのでした。
それでも分からなかった。
今考えると、よくあんなの、英語初心者に貸したよなあ、と感心します。
もしかしてやっぱり私のほうに問題あり?と思いつつも、あえて、今なら相手を責めます。
英語聞き取りにくいよ〜!ハンフリー・ボガード。
やがて気づきました。
おそらくどこの国でも言えることですが、そこの言葉が母国語でない人間(つまり”外国人”)にとっては、聞き取りやすい言葉を喋る人と聞き取りにくい人がいるんです。
ハンフリー・ボガードのセリフは、生まれてこの方英語をしゃっべっている人にとっては別段聞き取りにくい英語じゃないんです、きっと。
でも私には聞き取りにくい〜!
アナウンサーの言葉なんかだと、発音がはっきりして、かなり聞き取りやすいんですが。
その言葉に慣れ親しんだ場所によっても違ってくるようで、私には、東海岸の訛りはまったく標準語に聞こえるのに、南部の言葉はとても訛って分かりづらいです。
お客さんの言ってることがわからず、「なんて訛った英語!」と思ったら、イギリス人だった、なんてこともありました。
日本にいた時英語を習ったアメリカ人の先生は、最初に踏んだ日本の地が大阪なので、流ちょうな大阪弁でした。
彼にとっては、標準語の日本語は聞き取りにくかったでしょう。(いわんや福岡弁!)
ちなみにそのころ何本も映画を見たからって、英語が上達した記憶は、ほとんどありません。
今でも思い出せるのは、「time goes by・・・」という歌の断片くらい。
*****コメントいただいております
Commented by Mick at 2006-02-07 14:19 x
自身もいわゆる『英語耳』訓練のオーディオ教材とか試した事はありますが、ほぼ共通して感じた事は高い周波数の音に耳を慣らすと幾分か聞き取り易いという事です。
言葉は入っていなくても例えばバロック音楽やなにかの器楽曲でバイオリンが活躍しているのを聴くと何か違う感じがします。
昔、Vincent Bachというアメリカのラッパメーカーが99.95(だったと思う)%の純度のスターリング・シルバー製のラッパを付けたトランペットのデモCDを出した事があり、その触れ込みは「従来の真鍮製のベルより上の倍音が増えて・伸びる」というものでした。
前にじゅうよっつ様、どこかで書いておられたでしょう?:高い音で耳の奥がジクンとくる様な話、それです。
試奏していたアーティストの説明・ナレーションがそのCDを聴き進むにつれて聞き取り易くなっていったんですよ。
Commented by juyotsu at 2006-02-07 20:04 x
たしかに。高い声で喋られると、耳が拒絶反応起こしちゃいますよね。
その昔、病院に行ったことあるんですが、別段どこも悪くなかったんですが。
なれるかなあ・・・?慣らす前に、たまらず逃げ出しそうです・・。
Commented by KAY at 2006-02-07 21:30 x
こんばんは、じゅうよっつさん、
私も映画”CASA BLANCA”は大好きです。あの有名な台詞「そんな先のことは云々」を聴き取りたかったけど、うまくいきませんでしたっけ(^^;)
私は海外に住んだことがなくて、なんどか旅行に行った程度なのですが、アメリカなど英語圏ではロンドンに3日滞在しただけで、ハワイやグアムも行ったことがありません。だから私の英語の発音はすべて映画を観て覚えました。ヨーロッパ人は「米語だね、アメリカ人の恋人でもいたの?」と訊きます。日本人から習った受験英語でしかないんですけどね(^^;)
Commented by じゅうよっつ at 2006-02-08 22:37 x
すごおい!KAYさまって!
映画で英語や(イタリア語も?)勉強されたんですか?それをお仕事にまで生かしてらっしゃったなんて、すごおい!(ボキャブすくねー)
アメリカ人の恋人でもいたの?ってのは最高のほめ言葉ですよね。
私は、そのころの映画の見方が悪かったんでしょう、だんだんと英語の勉強って意味合いが強くなって、もともと勉強嫌いですから、そうなると、勉強できなくなって。
結局、英語を少しでも分かるようになったと感じられるようになったのは、4年もいたモントリオールでなく、その後暮らしたボストンで、毎日のように水族館にボラで入り浸って、仲間と楽しい毎日を過ごすようになってからのような気がします。
Commented by Mick at 2006-02-09 17:55 x
KAY様もじゅうよっつ様も、二人とも立派ですよ。
ゴメンチャイ、「訛ってない?」がお題ですよね
負け惜しみクサイけど:「ストレートの高くて・速いのに慣らすと変化球(英語圏各地域なりにの訛り)も引き付けて、スカーンと打てるよ、きっと」という趣旨だった事にしてやって下さい。
ワシ、人に厳しく自分に甘い子ちゃん:昔の俳優でもグレゴリー・ペックなど聞き取り易く、クラーク・ゲーブルなどまくしたてると聞き取れんなと思っていました。
それと、以前オーストラリア・ルール・フットボール名勝負のDVD友達から貰ったのも実況アナウンサーと解説者の話、???!!でした。
Commented by じゅうよっつ at 2006-02-09 20:11 x
MICKさま、負け惜しみ、うま!
なんでも書いてやってくださいませよん。
>オーストラリア・ルール・フットボール
そうそう、オーストラリアの英語もまた、分かんないっすよねえ。
とても気に入ったアボリジニの映画があったんですが、劇中歌が素敵で、なんとか歌詞を知りたいものだと、聞こえたように歌詞を書いて、こんな歌だったんだけど、と、友人(よく英語の添削なんかしてくれてた)に見せたことがあります。でも友人も「わからん」と、私の訳のわからん英語からは推測は不可能だったようです。

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