今日は、うちの旦那と4ヵ月くらい一緒に仕事していた女性が、仕事を終えて帰るので、駅まで送って来ました。
その方は偶然、私と同郷。同郷といっても、厳密には住んだことのない地域ですが、高校3年間そこに通っていたので、地理はよく分かってます。
新幹線のホームに上がるのを見届けながら、ああ、あの方はこれからあそこに帰って行かれるんだなあと、記憶の中のあの場所を思い出しながら、ちょっと感傷的になっちまいました。
<え?
”福島から福岡じゃ飛行機で2時間足らずじゃん、帰れば?”って?
それは言わないの!>
何度か引っ越しを経験しましたが、引っ越しの荷物も出て、さあ、私たちも新しい土地に向かって出発、というときもそんな感じです。
私たちはいなくなるけど、今日も、ここに住んでる友達や、ご近所さん、みいんな、昨日までと同じように、ほらゴミ出しだ、学校に行って、職場に行って、と何事もないように生活が続いている・・。
好きな場所を思い出す時って、なぜか、いつも穏やかに晴れた、平和な光景です。
で、そこでは相変わらず、そう言う生活が続いているんだなあ、でも、私だけはそこにはいないんだと思うと、なんだか不思議な、寂しいような気持ちになります。
去年、不幸にも自然災害に遭われた地域や国々、その場所を遠い故郷にもつ方々にとっても、果たして、思いでの場所は、まだ晴れた場所のままでいるんでしょうか?
もし、心安らぐ場所として思い出せなくなったら、これから先、思い出すたびに苦しい思いをされますよね。
やっぱり、寂しくても、あたたかな思いでの場所を持っているということは、幸せなことなんですよね。

0