ヘルシンキ3日目&タリンへ。朝食は、前日と全く同じバイキング。おかゆ(?)とトーストという、なんとも日本もどきな食事をしました。この日は、タリンヘ行く予定。昼12時頃に出港なので、午前中に郵便局と郵便博物館へ行きました。郵便局には、いろんなグッズを売っているショップ(かなり大きい)があり、作曲家シリーズの使用済み切手や、ムーミン絵葉書を買いました。北欧の切手は、やわらかいタッチの絵が多く丁寧に作られているので、切手愛好家にも人気です。昔に切手収集をしていたせいもありますが、とても良かった!お金があればいっぱい買って帰ったんですけどね。

郵便博物館には、自転車を漕いで郵便物を届けるゲームみたいなアトラクションがあるのですが、ほぼ朝一番に行ったのに、親子2人が占拠して遊んでました。アトラクション以外にも盛りだくさんで、郵便マニアならおそらく1日つぶせることでしょう。ドキュメンタリーの上映が多くて、それだけで5時間ぐらいあったように思います。
さて、いよいよタリンへ。出港30分前に港へ行くと、もう人でいっぱいです。荷物チェックとかあるかと思ったら、パスポートチェックだけ。乗ってから気づいたのですが、良い席に座ろうと思ったら、乗船手続きが始まる前に並んでおいたほうがいいです。それにしても、やはり美人が多い―(気がする)― 待合室からタリンに着くまでの約2時間は、ひたすらエストニアの音楽(トゥビン!ペルト!スメラ!)をBGMに。船内でずっと何かのドラマが放送されていましたが、気になったのはCMです。洗剤や化粧品のCMがやたら多いのです。しかも、すっごいインパクトのあるものばかり。たとえば…

彼が彼女のバッグから興味津々にナプキンを取り出した所へ、彼女が。慌ててナプキンを横にして凌ぐというもの。ナプキンの薄さのおかげでばれませんでした(そんな馬鹿な…)

洗剤の街頭販売をしてる度派手な女性スタッフ(ありえない派手なTシャツ!)。道行くおばさん(顔は超濃い)の白い服に汚いものを突然塗りつけ、おばさん唖然。「大丈夫!」と謝りもしない女性スタッフ

次の瞬間、白い服は洗濯機の中へ。隣には度派手なTシャツを着たさっきのおばさんが。最後は真っ白になった服を手にめだたしめでたし。普通の内容ですが、人々のアクションが通販もびっくりなので笑えました。
と、他にもありますが、キリが無いので。。。
いよいよ、タリン到着。気候はヘルシンキと同じような感じ。ただ、バルト海がヘルシンキから見るよりもやや暗いように思いました。港から一番近いホステル(Beata Hostel)に入ってみると、部屋が空いてるそうな。うーむ、簡単に取れてしまった。しかも、1泊4000円ぐらい。ヘルシンキより安い!ホステルに荷物を置いて、さっそく観光に出発。
タリン旧市街は、歴史地区として世界遺産に認定されています。北側入り口にはこんな門が。

入るとすぐに、三人姉妹と呼ばれる建物が見えます。その前の通りはこんな感じ。車が多いのは少し気になりました。

タリン旧市街は、山の手(Toompea)と下町(All-linn)に分かれています。それらを結ぶ道は2つ。Pikk Jalg(長い足)通りでは、絵描きが街並みを写生してその場で売っていました(↓)。

Lu(:)hike Jalg(短い足)通りでは、弾き語りをしている若者が(↓)。

観光地として盛り上げていこうという雰囲気が感じられました。
山の手に入ってすぐ見えるのが、アレクサンドル・ネフスキー聖堂です。これは、ロシア支配の時代に建てられたロシア正教教会で、かなり違和感のある建物です。内装も旧市街の他の建物とは大きく異なり、ロシアの威勢が感じられます。

その奥にあるのが、昔からの大聖堂です(Toomkirik)。ハンザ同盟の都市の面影が感じられ、趣きある聖堂です。

さらに奥へ進むと展望台が。そこから眺めるタリンの街並みは本当に美しいです。

その後、目的の一つだったデンマークの国旗発祥の地へ行きました。デンマークがエストニアと戦った時の話。デンマークの戦況不利の状態で、デンマーク王が神に祈ると、天から赤地に白十字の旗が舞い降りて、それによって士気を取り戻して砦を落とすことができたそうです。

2つ行けなかった所があります。市議会薬局で伝説の薬用ワインを買おうと思っていたのですが、残念ながら開いている時間に間に合わず。ガイドブックには19時まで開いていると書いてあったのですが、17時半に行くと既に閉店。さらに、切手屋に行きたかったけれど、そちらも閉店。情報が変わってる場合はどうしようもありませんね。
旧市街内には、いろいろな伝統的店舗が入っており、どの店に入っても楽しめると思います。レストランも充実しており、どこに入ろうか迷うばかり。僕は、Kuldse Notsu Ko(~)rtsというエストニア料理店に。お薦めの豚肉料理を食べました。相席の夫婦は、真っ赤な(ほんとに真っ赤!!)ソースがたっぷりかかった料理でした。パンとよく合うこと。
街の周囲をぐるっと回り、聖霊教会で合唱演奏会を聴いて、中央のラエコヤ広場に戻ってきました。もうすぐ20時ですが、この明るさ!

写真は、おやじの肩越しに見える女性のダンスというミスマッチ

ちなみに、僕はビールを飲みました。エストニアのビールは種類豊富で、いくつかはお土産に買って帰りました。味はフィンランドのものにそっくり。
宿に帰って、しばらく時間があったので、港へ散歩に行くことにしました。すぐ北の市民会館なる建物に行ったのですが…廃墟でした

近づいてみると、、、なんじゃこりゃ?

結局、この像の正体はわからず。市民会館も含め、ロシア時代の遺物だと思うのですが。でも、この建物は絶好のお忍びスポット(?)らしく、北側から見えるバルト海は美しいです。風も気持ちよかった。