西城秀樹を待ちながら  昔語り

西城秀樹さんが亡くなった、というニュースを聞いて、ふと思い出した話。
もう15年くらい前になるだろうか、少なくとも秀樹さんが脳梗塞になる前だったと思う。

とある夜、私は彼氏(現:旦那)と新宿歌舞伎町を歩いていた。
その日は新大久保で彼の友人のライブがあって、新宿駅まで歩いて帰ろうとしていた途中だった。
新宿コマ劇場の裏口あたりを通りかかったとき、何やら人だかりがしているのを見つけた。
何があったのかと、近くにいた人に尋ねてみると、その日は新宿コマ劇場で西城秀樹の公演があり、公演後の出待ちをしているとのこと。
終電にはまだ余裕のある時間だったので、じゃあこの機会に生・西城秀樹を見て見ようかなと、私達も人だかりに加わってみることにした。

ヒデキを待っている間、私達はさっき声をかけた人とちょっと話をした。
彼女は昔から西城秀樹の追っかけをやっているそうだ。
今となっては話した内容や、彼女の顔や服装も思い出せないのだが、彼氏いわく「服装は若いけど顔はどう見ても四十代」だったとか…。

それにしてもなかなか本人は現れない…のだが、裏口の奥で背の高い男性が、誰かと話をしているのは外からチラチラ見える。多分西城秀樹本人なんだろうが、顔はよく見えない。
こう言っちゃなんだが、なかなかの焦らし上手というかなんというか。

…何分間待っただろうか。
一台の乗用車がやってきて、裏口前に停まり、西城秀樹を乗せて走り去る…のだが、なにぶん人混みでスピートが出せず、その車の後を追っかけの女性たちが追いかけて…というシーンは、今でも覚えている。

こう書いてみると、話としては大したことない。生秀樹の印象…と言っても、一瞬のことなので正直印象が薄い。むしろ出待ちするファンたちのほうが印象的だったのかもしれない。
あの日に出待ちしたファンの方は、告別式にも行ったのだろうか…。


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