Gentem (ゲンテン) というスノーボードがある。
コンセプトはゲレンデではなく未圧雪の雪山を楽しむためのハンドメイドボード
先端は尖り、テールはスワロー。潔いまでにパウダーに特化したボード
ニセコのオージーにはオガサカなんかよりもゲンテンが知られてるらしい。
今回はスクート界のゲンテンボードを自作された方にお会いし、試乗してきたレポート。
1/23 天気:雪 気温:-10℃ ニセコチセヌプリ 雪面:ヒザパウダー
ボードの名はシャルマン
まず目を引くのがフロントボードの大きさ
面積は1.5倍ぐらいありそう。幅は33pぐらいだとか。(ウェイラーは26.5p)先端は尖っている。パウダーに入るとこれが実にいい働きをする。
リアボードは足下で左右で2センチずつ、計4p太い。そこから徐々に細くなっていきスワローではなくピンテールになっている。
このピンテールにより、切り返しのもたつきが無くなりスムーズになる。
実は今回のニセコに合わせて、比較のためスワローテールを自作してみた。
sunn(現ウェイラー)の06B
乗り心地は想像通りでリアが簡単に沈み、フロントが刺さりにくくなった。
浮力のバランスをフロント4 リア6だったのを 4:4にしただけである。(総浮力は落ちた)
感動はなく現状のスクートボードの限界を感じただけに終わった。
一方シャルマンの体感的な浮力はフロント7 リア7
緩斜面でもわずかな新雪があれば浮くので、抵抗が無く単純に速い。ボードの下を雪の粒がさらさら流れていく感触は初めて。
底付き感がほとんどない。
斜度が急になっても浮力の恩恵は大きい。
無理なくニュートラルな姿勢でリラックスして滑れる。リアプッシュなんて必要ない。
左右のバランスもあまり気にする必要もなく、ただただ行きたいラインに向かっていける。
多少バランスを崩しても、トップとテールの形状のためか、突き刺さらずそのままターンしていく。
力はいらない。
制作者のAさんと滑っていて、緩斜面ではまったく追いつけず、急斜面では全力で飛ばしてやっとついて行けるぐらいの差があった。
Aさんはもちろんリラックスして楽しんでいるだけ。
スクート界初のハンドメイドパウダーボード シャルマン
ゆったりとリラックスして新雪をクルージングするためのボードであった
その2へつづく

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