暑い日本の夏を、背広とネクタイ無しで過ごそう!という運動、クールビズ(cool biz)
さて、マスコミで話題になるのはこのクールビズの「経済効果」
ネクタイ無しなんだから、それに相応しいようなYシャツやスラックスを皆が買うとしたら、経済効果はいくらくらいで、、、といった試算があちこちに。
(ちなみに「Yシャツ」は、「white shirt」が訛った和製英語です。
ところが「Tシャツ」は、「Tの字型のshirt」だから英語でも「T shirt」。)
しかーし、経済学の経験のある人間ならわかってますね。
「経済効果」なんて数字が、いかにいい加減で恣意的なものか。
発表している経済学者やエコノミストの立場で、なんとでもできてしまう。
この場合なぞも、はっきり言って業界の宣伝や景気づけの意味合いが強い。
第一、「ネクタイやスーツ業界への負の経済効果」も算定しなきゃ不正確だよね。
ってなことを、幸田真音.さんも『日経PC21』[2005.09]で指摘。
そして、むしろクールビズの意義というのは、そんな
いい加減な「経済効果」ではなくて、
オフィスの冷房温度を引き上げることによる
エネルギーの消費節減 → CO2排出量の削減
だ、という本質を喝破していました。