(
前回 から続く)
まーくが、
『アースダイバー』
中沢新一.著
講談社2005
を読んで感動
G[05.09.12]したのは、何も全体的な東京の成り立ちへの分析が優れていたから、ではありません。
もっと、個別・具体的に、、
実は、、まーくが育ったところの
すぐそばにある稲荷神社が、完璧にこの条件を満たしているのです!
まずその周囲は、いささか低い土地です。今でも川から遠からず、地下水も豊富。
つい最近、その川が少し下流で実際に溢れて水害を起こした事情は
G[05.09.10]に。
河川改修や下水・排水がお粗末だった60年前には、実際にこの低地でも浸水被害が。
自治体の
ハザードマップでは「最悪、50cmの水溜りになることも」、と脅かされています。
さらに地元の低地を工事中には、こんな
川原石↓
も出土しました。
6000年前に、この低地が川の支流だったことは確実です。
その低地から見上げると、まず緩やかな坂道が続きます。
それがいきなり急な石段になって...。
石段がないところは崖になっています。(注:以前の地形ではそうでした。)
今でも高低差は4m以上!
そこに鎮座しているのが、
お狐さまと、お稲荷さんです。
もしこの低地が川だったら、この神社は川沿いの崖の上、岬の上に立地していることになります。
この神社の縁起は不詳。ただ、江戸時代以前からの旧家がそばに居を構えています。
『アースダイバー』
中には、「稲荷神社」について特別な解説もあります。
神聖な場所に小高く古墳を築いた場合、狐が住処として横穴を掘るのに都合がいい。また、崖の上の墓地の場合も、横穴ができやすい。
だから、古墳や墓所の周囲には狐が住み着いて、古来、狐を祭る稲荷神社が立地しやすい、と。

ちょっと、まーくもわくわくして考えてみましたが、↑古墳の可能性は少ないですね。文字通り、「山の手」の先端のような自然地形で、人工の墳丘には見えないし。
それに、近年、この神社の領域にビルディングを建てる、というので、基礎深く工事が行われました。
でも、何にも出なかったし...。
G[05.08.06]みたいには、いかなかった。
それでも、
ひょっとして
このお稲荷さんは、6000年の歴史があるのかもしれない
と思っただけで、まーくの感動は極に達するのでした。