厚生労働大臣の諮問機関、労働政策審議会の分科会委員、奥谷礼子.氏(人材派遣会社社長)が、労働法制での労働者保護の各規定に疑問を呈する発言をして、問題になっています。曰く、
過労死は自己管理の問題
労働基準監督署も不要
祝日も不要で、働きたい人は働けばよい
等
疑問を呈するどころか、法的な保護を強力に批判して、すべて「強い個人」の自己責任に帰着させてるわけだね。
その発言は、
『週刊東洋経済』[2007.01.13]に載っていましたが、2/8になって
『朝日新聞』[2007.02.08]が報道。
実はまーくも、その号の『東洋経済』を読んで、あまりの過激思想にあきれ返った覚えがあります。
労働者と使用者の、
情報格差や、何より
バーゲニングパワーの違いを何もお考えでないようで。
「イヤなら辞める」という選択肢を、労働者は事実上、とれないでしょう!
その状況で、「歯止め」を無くせ、とは...。
なにしろ、
「まーくはネオコン」なので、
自由経済・個人の合理的な選択を、とことん重視します。
そう、労働者保護法制があるからこそはじめて、労働者個人が
合理的な選択や
自由な契約ができる土俵に立てるのです。